例えば運動したら腹が減る、おっぱいの大きい女の子を見たらムラムラしてくる。
こういうのは食欲とか性欲とか名前がつけられていて、
頭をどうやって働かせても体から振り払うのは難しいものだと言われている。
一方で、3x + 5 = 8 の解がx = 1だとわかる。
よっぽどの極限状態に置かれているのでもなければ、いつでもどこでもできる。
俺の認識が間違っていなければ、前者は欲求、後者は理性、みたいな用語で呼ばれ、
両者は鋭く対立しているが、いずれも人間の特性として否定できないものだ。
では、「絵が好きだ」「音楽が好きだ」こういうのはどちらに属するのだろう。
絵や音楽を擬人化した存在とセックスしたいわけではないのだから、性欲みたいな欲求ではない。
一方で「好きだ」という理由を合理的に説明し切るのも難しいと思う。
「昔からそういう絵や音楽に触れていたから」...これは経緯を述べただけでは?
「心がときめくから」...「心がときめく」というのは好きを具体的に言い換えただけでは?
たしかに「経緯を述べる」「具体的に言い換える」、これらは理性の中でも最も重要なものであるから
まあ何が言いたいかというと、理性と欲求を完全な二分法で分けるのは難しくて、
多分両者の相互作用、あるいは重ね合わせで人間は動いているのだ。
理性とは、欲望を叶えるための道具である。 最初に有るのは欲望で、その欲望を叶えるために、 欲望を正当化したり、合理的な解決策を考え出すのが理性。 この順番を勘違いすると...