「子供が減ると未来の税収が落ちるし、経済を回す人が減る。だから少子化は問題だ。」
この言説は正しい。
正しいけれど残酷だ。
子供を産んだけれど障害者で納税どころかむしろ税金を食いつぶす子供の親
子供を産んだけれど諸々の事情がありニートになり納税もしないし親の死後は税金を食いつぶす生活保護者になる子供の親
子供を産んだけれど税金どころかむしろ犯罪者になって世の中に迷惑をかける子供の親
世の中に障害者や生活保護者や犯罪者がいるということは、彼彼女らを生み出した親が必ず存在するのだ。
もちろん障害者や生活保護者や犯罪者になるのは親のせいだ、というわけではない。
大体の場合気がついたら藻掻いたけどもどん底に落ちてしまった、というのが大半だろう。
親の生活環境とかで、かなり左右される部分もあるので親が悪いケースもあるけれども、
なんてことは想像にかたくない。
すべての子供はそういうマイナスの存在になる可能性を秘めている。
そういう現状で、子供は未来の納税者だなんて気軽に言うのは残酷だろう。
そしてどんな親も「私はこの子をまともな社会人に育てられるんだろうか?」というプレッシャーを抱えながら子育てをする。
そんな中、未来の納税者だから、とか言われたらどんな気持ちになるだろう。
障害者の親は
ニートの親は
犯罪者の親は
「こんな子産まなければよかった」
と思って生きていくことになるし、
そうでない親は、
と思うであろう。