2017-12-20



「家政婦みたい」



同棲していた元彼氏にそう言われたのは、大学2年生の時だった。



大学入学し、彼氏ができ、あれよあれよといううちに同棲を始めたあの時。

学生私たちは授業とバイトサークルくらいしかすることがなくて、でも相手はとても活動的な人だったから家にずっといることが珍しかった。

付き合って1年もしないうちに、その一言が発せられた。



「家政婦みたい」



私が今までやっていたことは身内のような感覚ではなく他人のようだったのか?

私は彼女ではなく家事をしてくれる都合のいい存在だったのか?



別に自分家事をすることに関しては好きなことだからやってくれてもくれなくてもいい。

ただ、この時は私が生活費を多めに払っていたこともあって、何となく心のどこかに引っかかりを感じたのだ。



結局その人とは別れ、社会人になった今、私は実家ぐらしをしている。

実家でもご飯を作るのは基本的に私が好きでやっている。

たまの休日には少し凝った料理も作っている。料理は私の一番のストレス発散法なのかもしれないと、最近になって自覚したところだ。

自覚したと同時に、あの頃の何気ない一言を思い出してしまった。胸のうちにしまいこんだはずだったのに。



「家政婦みたい」



その一言が、家事をする自分の胸をぎゅっと掴む。

はてなを使うのは初めてだけど、これで自分が囚われてきた言葉が、思いが、少しでも昇華できればと思う。

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