「なるほど」
「睡眠にも周期があるとは」
海原雄山「お前はまたしても基本を見落としたようだな」
山岡「6時間は少なすぎる。9時間は長すぎる。ならば7時間30分しかないだろうが!」
海原「ふん…」
海原「お前が見落としているもの…それは昼寝だ」
「!!!」
海原「お前のことだ。調べもせず昼寝は身体に悪いなどという迷信に流されていたのだろう」
海原「私に言わせれば一日に一度睡眠を取り、残りは起きている方がよほど健康に悪い」
「なるほど」
「昼寝が健康にいいとは」
「お昼過ぎは眠くなるのよね」
海原「8時間だ」
山岡「俺の言った睡眠時間に昼寝の時間を足しただけじゃないか!」
海原「まだ分かっていないようだな!!!」
海原「私の理想とする睡眠時間は、6時間+1時間30分+30分の8時間だ」
「睡眠を3回に分けるとは!」
海原「そんなことはない」
海原「睡眠時間を分割しても合計の睡眠時間が十分であれば問題ないという研究結果が出ている」
海原「私の考える睡眠時間とは、夜から朝に6時間、昼に1時間半、夕方に30分だ」
「どういうことだ!」
「不可能だ」
山岡「流石にそこまでは寝ていませんよ」
山岡「海原雄山!昼に1時間半の睡眠が取れるのはフラフラしているお前ぐらいだ!」
海原「つまりお前は、働いている人間でも実現可能な睡眠時間でないから私が間違っていると言うのだな」
山岡「そのとおりだろうが!」
海原「はっはっはっはっ!皆さんお聞きになりましたか。語るに落ちるとはこのことだな士郎」
海原「お前のように会社人として働きながら可能かどうかは元々議論の対象ではない」
海原「何よりだ。理想的な睡眠を取ることよりも、会社で消耗することを優先しようというその発想が負け犬そのものだ。だからお前は駄目なのだ」