2017-04-02

全体最適部分最適自由貿易保護主義

日ごろIT Proを読んでいると耳にする単語がある。

全体最適部分最適だ。

企業業務システムの開発で出てくる単語だが、最適化する際の基準が異なっている。

個々の事業部門における最適化部分最適で、

企業全体における最適化全体最適だ。

日本では事業部門ごとの最適化部分最適がよく行われているらしい。

それ故に事業部門レベルでは効率的業務を行っているが、全社レベルで見ると非効率的な仕組みになっていることが多い。

これを業務システム更新時に全体最適化を施そうとすると事業部門の反発が起きることが多いらしい。

事業部門において最適化され非常に効率的に進めていたものが、全体のために非効率的方法に変更されることもあるからだ。

からこそ、全体最適化はトップダウンで行わなければならない、みたいなことがIT Proに書かれていた。

この構図を一言でいうと、全体の最適化のために個別のものが割を食う、だろうか。

こう考えたとき政治経済外交などでよく聞くもの連想した。

自由貿易保護主義、ありていに言うとトランプ政権経済政策とその批判だ。

方や自由貿易アメリカ経済に悪影響を及ぼすものもある、

方や保護主義世界経済に悪影響を及ぼす。

自由貿易世界という全体に対する最適化

保護主義国家という個別に対する最適化と考えると、何となく先ほどの話に似ているようにも思える。

こう考えるとトランプ政権保護主義も間違っていないようにも思える。

米国という国家の最も大事もの米国であり、世界ではない。

世界のために割を食うのを許容できないというのも納得できる。

もちろん、企業論理をそのまま国家世界適応できるとも思わないが。

  • その考え方で正しいですよ 全体最適とかそういう概念を抽象化すると、一見無関係に見えるいろんな物事に同じ構造がひそんでいることが見えてきて面白いですよね!

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん