タイルが剥がれ落ちてくるのは初めてじゃない。もう、家の風呂のタイルの1/5程は既になくなっている。
なのに、なぜかその瞬間、何かがぷつっと切れた感じがして、少しだけ風呂場で泣いた。
家は、いわゆる相対的貧困というやつだと思う。一応衣食住はなんとかなっているが、とても友達を家に呼べるような家ではなかった。
トイレも水漏れしたまま何年も放置していて床がふやけているし、自分の部屋は床が抜けそうだし、風呂場の電気はつかない。
友達は今まで全くいなかったわけではないが、「家で遊ぼう!」なんて話になったらと思いいつもヒヤヒヤしていた。別にそれだけが理由ではないのだと思うが、友達と言ってもせいぜい「知り合い以上」くらいのもんで、本当に仲良くなれた人はいなかったし、今もいない。
両親は仲が良くない。最近はちょこちょこ話すようになったが、ちょっと前までの十数年間、ほとんど会話がなかった。
僕が小学生になったくらいから父親の影は家庭になかった。どこにいくにも母親とだけだったし、僕は父親と全く話していない。本当に0だ。
でも、よく”父親を邪険にする妻”みたいな話は聞くし、どこでもそうなのかなと中学くらいまでは思っていたけど、ツイッターが流行り始めて、みんな割と家族で出かけたり父親の誕生日を祝ったりしていたから、普通じゃないんだとわかった。
こんなことを増田では言うけど、実際に口にしたことはない。
家族で出掛けるのは仲が良くないとできないだろうけど 家族の誕生日を祝うってのは別に仲良くなかったり本当は恨んでても関係を悪化させないための必要悪としてやってる人も多いと...