上京して大学も卒業せず数年引きこもってから慌ててバイトしだして時給いくらで暮らす毎日
日本人は働きすぎだし裕福であろうとしすぎるんだよ、丁度よい働き方があっていいじゃないか
とか言って小さい小さい生活をして最初こそ倹約生活に努めていた
最近年齢もあって友人の結婚披露宴に行く機会が増えたり、一緒に遊んでいた後輩が社会人になったりで色々と金の出て行き方に変化が出てきた
社会人と遊ぶからケチケチした金の使い方に付き合わせるわけにもいかず
自分の収入が増えたわけでもないのにほんのちょっとの贅沢を頻繁にするようになり、目減りしていく通帳の数字に焦る
社会の底辺であると自覚するまでに葛藤した時間とそれからの生活で悟ったつもりでいたけど、結局他人と比べることはやめられない
頑張らない理由を捏造するためミニマムな生活が理想だと言い聞かせて来て納得したようで、その実少しの贅沢でも味を覚えると辞められない
俺は金があるときも別に楽しくなかったから多分一番死にたくならないのは金を稼ぐこと自体が楽しいってやつだな