リオオリンピック男子棒高跳の表彰式で、銀メダルのフランス人選手にブーイングがあった、という少し前のニュースを知った
ブーイングを受けた選手は世界記録保持者で、ブラジルの若手選手と最後まで競っていた
競技中にもブーイングを受けていたが、翌日の表彰式でもブーイングはやまなかった、という記事
ここまで読んで、まず「ブラジルの人が優勝したのに、なぜ最終的に負けたフランス人に表彰式の時までブーイングがあったのか」と思うのが普通だと思う
フランス人が金メダルを取る、つまりブラジル人が金を取れなかったというのならブーイングをする気持ちは分かる(正しい正しくないの話ではなく、筋は通っている)
しかしそうではなかった
どうも納得できない
話の筋が通っていない気がする
とりあえずブコメを読むとブラジル人観客の民度を蔑むようなコメントがいくつかあった
本当にそうなのか
他のサイトで調べてみたところ、前日の競技終了後、フランス人選手がブーイングを受けたことに対し抗議のコメントをしていた
さらにナチス時代のアメリカの黒人選手の名前を出し、その選手以来の扱いを受けた、と発言したそうだ
どうやらその内容に対して観客は翌日ブーイングしていたらしい
フランス人選手は、アメリカ黒人選手関連の発言に対し後日謝罪したという
ここまで聞けば話の筋は通っている
そしてそこまで理解した上で、競技中のブーイング、それに対するコメント、またアメリカ黒人選手関連の発言、表彰式中のブーイングなどについて自分の意見を述べるべきだと思う
ニュースなどで全体の一部だけ聞き、すべてをわかったような顔で偉そうに批判するのは間違っているだろう
もちろんすべてのニュースを自分でいちいち調べなおす必要はない
ただ今回の件は明らかな矛盾点、引っかかる点があるにもかかわらず、自分が南米の人を下に見ているというバイアスによる軽はずみな発言が起きている
あ!?普段から一次ソースも見ないどころかタイトルだけ見てコメントしているような奴らやまとめサイトの連中をバカにしてるブクマカさん達がそのくらいも調べないで物言ってるわ...