他人がそう言ってるのを見て、「あ、いま年始の挨拶すべき場なんだ」って思い出すから、喋りだすタイミングが遅れがち。
他人と会話するのが非常に苦手で、でも仕事の都合上ずっと逃げてるわけにもいかないから、私は思春期以降のタイミングで“うまく社会にとけ込む方法”を意識的に習得しようとした。
「普段の挨拶はこのタイミングですべき」とか「この話題のときには笑って見せた方が変な子だと思われにくい」とか「相手に普段と変わった様子があったら心配すべき」とか
生活を送る上でよくある事例ごとに、対応する定型の動作として、切り返し方をひとつずつ覚えた。
あほの子なので脳みそに詰め込める容量には限りがあり、使う頻度が低い、例えば年始の挨拶なんかは例外の処理となってしまうため読み出し時間が長くなってしまう。
これって多分みんな同じようにやってることなんだよね?習得のタイミングが早かった人や頭のいい人は意識せずふるまえてるのかもしれないけど。
今の話題/状況にはこの表情でこの返事をしてれば無難だと考えたふるまいをしてるだけだから、
たいがいの場合私は何も感じていなくて、本当は話を面白がったりも相手のことを心配したりもしていない。
まあみんなこんなもんなんだろ、と思ったり、化けの皮が剥がれるのが怖いな、とも思ったりする。