2015-12-15

もがき苦しむサラリーマン:9

例の女子大生とは、恋人(のような)関係になった。

何通もメールを交換した。

何度か食事をして、夜も一緒に過ごした。

気になるところはあるけれど、いい子なので彼女もっと知っていきたい。

しかし、彼女と会えるのはあと3か月。

彼女就職遠くへ行ってしまう。

私にはそれまでに、決断しなきゃいけないことと、伝えなきゃいけないことがある。

まず、結婚

いや、結婚は早すぎるにしても、交際を続けるかどうかだ。

私は(今のところ)彼女を奥さんにしたい女性だと思っているし、実際、そのポテンシャルもあると読んでいる。

ただ、3か月後にこの気持ちがどうなっているか

もし、この3か月が充実しなかったら、別れを切り出すつもりだ。

逆にもっと彼女のことが好きになったら、これからもよろしくと伝え、彼女を送り出したい。

まり、3か月後に付き合い続ける/別れるの決断を下す義務が私にはあるのだ。

そして、彼女に伝えなきゃいけないこと。

それは「病気」のことだ、

私が重大な病気を患っているわけではない。

私の兄弟が「難病なのだ

このことがなかなか言い出せない。

大人になった今でも、兄弟が実は難病だった、なんて公表するのはどこか恥ずかしく、負い目を感じる。

自分の実の兄弟なのに、障碍者に対して理解がなく、どこか他人事のように思ったまま大人になってしまった。

さらに厄介なのが、この病気遺伝性の疾患なのだ

家系で発病したのは兄弟1人だけだが、もしかしたら私は保因者かもしれない。

家庭をもちたい、と言う彼女を目の前にして、私はこの事実を言い出せない。そんな勇気はこれっぽちもない。

この前ベッドで言われたあの言葉

「弟の写真、見せてよ」

私は笑ってごまかすしかなかった。

  • 結婚というゴールをはずせないなら、病気のことは今自分から話すか後でばれるかの選択だよ。 知られないという選択肢はないと思ったほうがいい。 とにかく、幸あれ。

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