反対している人間の全員が全員、「戦争法案!」「徴兵制!」などとやっているわけでもないだろう。
結局、民主主義だなんだ言ったところで、すべての情報が開示されているわけじゃないんだから、今やっていることが是か非かなんて、判断の下しようもない。
今は、隠された裏の事情が分からないまま、それを各自が想像で補って賛成だの反対だのやっている。賛成派は「中国が!」って思ってるんだろうし、反対派は「アメリカの覇権維持に自衛隊を使うなんて!」って思ってるんだろう。でも、実際の所は分からない。
もし、隠された裏の事情が分かれば、安保法の整備は今やっておいて正解だって思うかも知れないし、逆にこんなの絶対許せないって思うかも知れない。
安倍内閣は、国民に対して本当のことを言わないままに、安保法制を成立させようとしている。それだけは確かである。多くの人がその気配を察しているから、これだけ反対意見が出てくるのである。
政治をやっている以上は、国民に開示出来ない情報もあるんだろう。それをどうこう言うつもりはない。問題は、事情を伏せて事を起こして、結果責任を負う人間が誰もいないということだ。
今回の安保法制のおかげで自衛隊がどこかに派兵されていって、戦闘に巻き込まれて戦死者が出たとする。そうなったとき、誰がその死に対する責任を取るのか?
どうせ靖国神社に御英霊だなんだって仰々しく奉って、「この死は無駄にいたしません」とかなんとか、しかめっ面の一つも作って、結局は誰も具体的な責任を取らないまんま、話を終わりにしちゃうんだろう。
それが透けて見えるから腹が立つし、信用ができんのだ。
新国立の問題だって根は同じだ。誰も責任を取らない。この国の中枢にはびこる「無責任の体系」が存続する限り、同じようなことは今後も続いていくだろう。
「事情は言えないが、ともかく俺に任せてくれ」と言われたとき、「よっしゃ、任せた」と言えるのは、そこに信頼関係があるからだ。
責任をとるってどういうこと? 普通に支持率下がって内閣退陣とかにはなると思うけど。 自衛隊員が死んだら政治家を刑務所に入れればいいの?
刑務所に放り込むことまではしなくていいと思うが、要は「職を賭して」やってもらうということだろうな。 「普通に支持率が下がって」の内閣退陣では、派兵は正しかった、犠牲は仕...