同期でちょっといいな、と思っている子がいて。1度離婚していて、でもすでに恋人がいるとかいないとかというヤツで。
いやいや、ちょっといいなは嘘で。何度か「付き合ってほしい」と伝えていて。都度都度「バツイチだから無理」とか言われていて。いやバツイチ関係なくこりゃ脈ないな、って感じなのでそこは仕方ないし普通にフラレてるので言及の必要もないんだけど。
今日たまたま、雨が降ってて営業所まで何気に遠くて、そしたらそいつが営業車を出すというので、じゃあ近かったら送ってよ、って言ったっていうか!!普通によっしゃ口実見つけたーーー!って思って!営業車に便乗したわけで。
窓に滴る雨、なんとなくぎこちなくなる我々。
その子は、とても良いとは言えない性格で、中々の毒舌なのに気をまわすタイプで(自分で言ってたのは「沈黙が苦手」)、話ながらもなんとなく仕事の文句を聞いたり自分も言ったりして。
なんとなくとりとめのない話のなかで「ボーナス、よかったでしょ?」と言われた。
自分はクソミソに悪かった。労働組合の発表ではプラス数%だった。基本的に全員上がってて当たり前だった。
とりとめない話だったし、いや実はボーナスがクソミソに下がっていて誰かに言いたかったし、ありのままを伝えた。
「6万下がってた。去年と比べて。」
毒舌の持ち主のそいつでさえ「嫌われてるんだね」という優しい、慰みの言葉をくれた。
さらに「生きる目的を持ったほうがいい」「自分は生きる目的は宝くじをあてること」と自虐までてして慰めてくれた。
きっとそいつの目には「恋愛の相手もいない」「自分などに執着する惨めで」「唯一の仕事さえ出来ない」奴に写ったに違いない。
悲しかったんだよ、ただ。