酔った勢いで書く。数年前の断片的な事実を繋ぎ合わせた、あくまでフィクションとさせて頂きたい
情報工学に基づいたエレガントな設計思想。いいじゃないですか、我々はあなた方のその「スキル」を尊敬してさえいますよ。
だがあなた方は我々が手にする「LAMP」と「JavaScript」いう非常に便利な道具を「スクリプト言語だから」というまさにその1点だけで
「そんなおもちゃでシステムを作るなんてありえない。勘弁してくれ!」と言い放った。正直ショックだった。
しかしだ、あなた方のそのエレガントな設計思想で作り上げた完璧な設計書とそのコードは
いま全く動いていないただのバインダーになっている。色々な外的な要因はあったにせよ
今事実としてそうなっている。
一方、ビジネスは止まらないので、我々はそのあと、その一笑に付された道具を使って2か月でプロトタイピングを行った。
何しろ時間の制約もあったので全然完璧ではなかったし、まともな設計書すら書けなかったが、
2か月後ユーザは This is it ! と言ってくれた。
そしてその出来上がった試作品を進化させて、現在稼働しているシステムのベースとなって今日も動き続けている。
中身は決して綺麗じゃないかもしれないが、もちろんたまに出るバグにも真摯に向き合い
頻繁に発生する変更要件にも耐え抜き、鍛えられ、その結果、ユーザの満足度と何よりやり遂げたという
「信頼」を得ることができた。
話を戻そう。我々は今でさえあなた方の「設計思想」を馬鹿にするつもりはない。少しでもその知見を学びたいくらいだ。
色々な耐え難い変更要因があったのかもしれないし、今更責めるつもりもない。
だが、あなた方が嘲笑ったあの言葉を今も忘れることができない。どうかその一点だけは撤回して欲しいと
今でもたまに思い返す。