3、4年前に亡くなった祖父の夢を見た。
夢の中の僕は子供姿。
1階リビングに増設されたバーには祖父がいた。
次の瞬間、祖父もバーも消滅していて、
奇妙な懐かしさだけが残っていた。
あのバーはどこへ?
知らない人たちが大勢やってきていた。
施設はWindows95によって作られた、身体をスキャンすることで認証するセキュリティを保有しており、しかしながら現代の技術であっさりと解体された。
セキュリティが解除された施設の奥へ、僕は一目散に走り出した。
祖父を探して。
僕の目の前に広がったのは、餃子をテーマにしたアトラクション? や売店が広がる小テーマパークの世界だった。
再び僕は不思議な懐かしさに包まれた。
「祖父とここに来たことがある」
このヘンテコテーマパークは、青山こどもの城の閉鎖された地下施設だというのだ。
(余談だが、青山こどもの城は2015年3月に閉鎖されてしまう)
一体全体、我が家の地下施設と、このこどもの城地下施設が繋がっていたのか。
どうも僕の夢の中では、「祖父はとても子供が好きだったから」というわけのわからない結論がついた。
もちろん全ては夢の中の話で、
我が家にはバーなどなかったし、
ましてやこどもの城地下に繋がっていて、不思議な地下テーマパークだなんて存在していない。
おじいちゃん子だった僕は夢から目覚め、
しばらく涙がとまらなかった。
なぜあんな夢を見たのだろう。