結局、結論としては、私は日本では暮らしていけない、ということ。
日本で暮らせない以上、国際的に通用するスキルを身につけて、出ていくしかないということ。
ソフトウェア開発の仕事は、手戻りが多くてきわめて煩雑な作業であるが、これしかできない以上、これを何とか楽しむように努めるしかないのでは?
法律の仕事より、ソフトウェア開発の仕事のほうが国際的には通用しやすいのは間違いないのだし。
私はずっと日本が嫌いだと思っていた。
実際そうなのかもしれない。
安全だし、飢える人たちはいないし…。多くの国に比べて弱者には比較的優しい国だとおもうよ。
私はこの国に生まれたから、日本との出会いは自分の選択の結果ではなかった。
そして、この国で幼少期から思春期にかけてのどうしようもない精神的混乱に巻き込まれてしまった。
私は、その混乱について、十分整理できる年齢にはなったけれども、それでも無意識に刻み込まれた恐怖はいかんともしがたい。
その傷が癒えるまでには相当時間がかかるだろう。
日本人とずっと日本語で話していると自分の心が塞ぎこんでしまうのを感じる。
非日本人たちと非日本語で話す時間がほしい。それが私にとって、この同質的で逃げ場のない社会から、距離を置いて一息つくための数少ない手段だから。
近々、日本を出ていくつもりだ。