中絶はよくない。まだ生まれてなくとも立派な命であり、まともな人間ならそんなことできない。
昔はこう思ってた。
だって世の中は苦しいことだらけだし、生きていくということはキツイものだ。
子供が幸せになってくれる保障なんてない。この苦しい世の中に生まれる前に、意識もない中、考えることもなく、合法的に殺されるのは幸せ。
自分が彼女を、そして子供を幸せにしていくなんてのは綺麗事だ。
自分に自信がないだけ、命をかけてでも幸せにしてやるっていう気概がないから逃げてるだけなんじゃないかと思われるかもしれない。
そうではない。自分が死ぬほど頑張れば子供が幸せになってくれるなら、何十人でも子供を持ってやる。
しかし、人間一人の幸せは周りのたった一人のによって左右されるものでもない。もっと複雑でそんな単純な道理ではない。
最近は子供を産む人は自分が幸せになりたいだけなんじゃないか、と思ってる。
彼女が居れば心安らぎ、幸せ。子供を持てば、かわいいから幸せ。
もう少し歩みを進めると、なんで人を殺しちゃいけないのかという根底も疑わしい。
殺人が禁止されているのはこれまで社会契約論として、単純に言えば自分がやられたくないことはやらないっていうことだと思ってた。
けどここのところ見知らぬ人に急に刺されたら、それはそれで幸せなんじゃないかと考えてる。
自殺したら親が悲しむ。ぼんやりとだけど、自分は親に感謝している。親より先に自ら死ぬつもりはない。悲しませたくないから。
なんで苦しくても生きて行かなくてはいけないのか、その自分の中の答えはそれだけ。
けど他人に急に殺されたら、あるいは事故で死んでしまったら、それはそれで親に納得してもらえるんじゃないか。
もちろんこれでも親は悲しむけど、自殺よりはダメージが少ないはず。だから急に死んじゃうのはいいこと。
こんな考え方で、この先どんな人生が待ってるんだろう。
殺されるのは幸せなことと思い込んで、他人様に迷惑をかけたりしないだろうか。
これだけじゃないけど、結局のところ僕は人生が怖いしこの先どうなるのか不安だ。
だから今日もタバコも吸い、毎日カップラーメンを食べ、ガレのある山に行き、バイクに乗り、少しでも事故死の可能性も向上させることを怠らない。
親が死んだら死のう。
25歳にもなってなに中学生みたいなこと言ってんの。
「死」ということについて、自分で命を絶つことと、他人の人生を絶つことを混同しているだけじゃね。 死にたきゃ勝手に死ね。自分の人生だから、その権利はあんたにある。 だが、他...