大学時代の知人がフェイスブックでオレの絡んだイベントを紹介してくれたので、
「よろしく」とコメントしたところ、
その直後に、むかしオレが告白してフラれた女性からコメントが。
「もしや◯◯さん?」と、旧姓で尋ねてみると、
25年以上前の苦い思い出が一気に噴き出してきた。
***
彼女はオレに仄かな好意を持っていた。
キモいと言われるだろうが、
オレもそんな彼女が好きだった。
ただ、やり方とタイミングが最悪だった。
ろくな準備もせず、行き当たりばったりで、
一気に覚めてしまったとしても無理もない、
あまりに無様な言い様だった。
なんであんなに焦ってしまったのだろう。
今の言葉で言うなら、
まさに「キョドる」というやつだった。
完全に勝ち目がなくなったことも自覚せず、
自分の間違いに気づかなかった。
せめて二度とあのような醜態を晒すことがないよう、
格好のいい生き方をしようとそれ以来心に決めた。
そのおかげかどうか、今では普通に家庭を持ち、
それなりに格好のいい生き方をしていると、
人からは見られているようだ。
***
「こちらこそお久しぶりです。イベントにはぜひ来てくださいね」
「昔のことは忘れました(^^ゞ
消したい記憶ではありません。
とても光栄なことでした。
いま□□をしてらっしゃるんですね。
さすが△△さん」
二人の距離がこれ以上縮まることもあるまい。
しかしきょう、25年以上胸の奥につかえていた、
何かが抜けたような気がする。
誰にも喋ることができないので、
そっと増田に吐き出す。