2013-06-14

出版社がなんで電子書籍ばんばん押さないのか?

というといろんな理由があるんだがおそらく最大の理由は「売れないから」。

ネット見てると待ち望んでいるユーザーが山のように錯覚しがちだけどまじで売れない。

「値段が高いからだろう」とかいっても違う。フェアで価格を2割まで落としてもなお売れない。

本作ってるのは現場から会社の方針で電子書籍出そうぜって言われてもあんまり売れないと現場の心が折れる。

物理媒体の本というのはその部数が最大の広告宣伝だ。

いっぱい刷れば全国の書店に並ぶ=陳列面積が増える=リーチする機会が増える=読んでもらえる。

その上で内容が面白ければ口コミが開始されて売れ数が増えていく。

電子書籍はそこがダメダメだ。電子書籍のストアというのは人が行き交う場所になってない。

物理書籍とはまったく違う広告というか導線の作り方をしなきゃならない。でもその予算ノウハウはまだ未熟。

こんな状況で売れるかと言われれば売れるはずがないのだ。

すべての書籍出版社私有財産ならばいい。

でも実際には多くの書籍は著者の作品を出版社出版権を得て出版してるに過ぎない。

「アンタの作品たぶんぜんぜん売れないけど電子書籍興隆のために人身御供にさせてよ」とか編集者としてはすごく言いづらい。鉄砲玉扱いなのだ

てか、そもそも100冊も売れない電子書籍の話で新刊2万部売れる作家のワークタイムを浪費するのもなんかちがう。

心の問題なので難しい。「その仕事求められてないッスよ」と市場に言われてるわけで。

  • それでいいんじゃないかと思う。 紙の出版物を最初から買わない人がゆっくりと増えていって自然と市場が縮小するだろうし。

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