というといろんな理由があるんだがおそらく最大の理由は「売れないから」。
ネット見てると待ち望んでいるユーザーが山のように錯覚しがちだけどまじで売れない。
「値段が高いからだろう」とかいっても違う。フェアで価格を2割まで落としてもなお売れない。
本作ってるのは現場だから会社の方針で電子書籍出そうぜって言われてもあんまり売れないと現場の心が折れる。
いっぱい刷れば全国の書店に並ぶ=陳列面積が増える=リーチする機会が増える=読んでもらえる。
その上で内容が面白ければ口コミが開始されて売れ数が増えていく。
電子書籍はそこがダメダメだ。電子書籍のストアというのは人が行き交う場所になってない。
物理書籍とはまったく違う広告というか導線の作り方をしなきゃならない。でもその予算やノウハウはまだ未熟。
こんな状況で売れるかと言われれば売れるはずがないのだ。
でも実際には多くの書籍は著者の作品を出版社が出版権を得て出版してるに過ぎない。
「アンタの作品たぶんぜんぜん売れないけど電子書籍興隆のために人身御供にさせてよ」とか編集者としてはすごく言いづらい。鉄砲玉扱いなのだ。
それでいいんじゃないかと思う。 紙の出版物を最初から買わない人がゆっくりと増えていって自然と市場が縮小するだろうし。