はじめて見たパソコンは親が持っていたPC-9800シリーズの何かだった。
ただそれはスーファミやプレステと同列のゲームをするための箱でしかなかった。
でも高学年になり、現在よく見かけるようなノートPCが我が家に来てインターネットが使えるようになると、パソコンはゲーム機とは違うものになった。
電話線を使っていたため、限られた時間しか使えなかったものの、パソコンを使う時間は一番の楽しみの時間だった。
とはいってもほとんどの時間はインターネットをしてるだけで、他の機能は見向きもしなかった。
ゲーム攻略サイトを中心に、たまに親の目を盗んでエロサイトをみていた。
あの頃は動画なんてなくて、あっても見るのに時間がかかりすぎるので、グラビアとかアイコラとかを見るのがほとんどだった。
小学生の頃は何をしても成績優秀と言われていた自分は、背伸びをする気もあったがそれよりも純粋にこの箱の仕組みを知りたいと思ったのだ。
父親は「Windows入門」「Word入門」「Excel入門」のような本を渡してくれた。
本の中身を見た。内容はわかった。つまらなかった。
その時は何かわからないけどこれは違うと思った。何かはわからなかったけど。
中学になると部活で忙しくなった。パソコンはインターネットをするための道具となった。
おしまい。
増田らしいいい話や