私は、日々のニュースやウェブのトレンドを追いかけ、英語も勉強したり、セミナーなんかにも参加したり、といった最近流行のスタイルを倣っている若手社会人の一人だ。つい最近まで公務員を目指す人達のことが理解できなかったが、「合コンの社会学」という本を読んで、公務員を目指す人達と私は何ら変わらないことに気付かされた。
どのような本なのかは、下記のサイトを参照して欲しい。
http://d.hatena.ne.jp/shutter-street/20080701/1214918533
団塊ジュニア世代とは、空前の就職氷河期のなかで「はしご」を外され続けてきた世代である。彼らに共通するのは、旧来の価値観に対する不信感である。社会の流動性が高まると、人は少しでも流動的でないものを求める。その中で、確固たるものを自分の中に求めたのが「やりたいこと」志向であり、社会の中に求めたのが「公務員」志向であった。確固とした「やりたいこと」、または確固とした職場のいずれかを手に入れることで、彼らは流動的な社会の中で何とか正気を保とうとしてきたのである。
この部分の「確固たるものを自分の中に求める」タイプと「確固たるものを社会の中に求める」タイプに二分する切り口を知り、私は目から鱗が落ちた。
上記引用内のカテゴリで私を分類するなら「確固たるものを自分の中に求めた」タイプである。以前の私は、公務員を目指す人達とは全くの正反対の考えを持っている、と思い込んでいたが、実はそうではなかった。私も、公務員を目指す人達も、本質は「流動的でないもの」を求めていたのである。
そのことに気付いた時、私は今まで「自己実現の為に日々頑張っている」と思っていたが、本質は「"実現したい自己を目指して頑張ること"を維持していた」ことに気付かされた。
だからといって今後の生き方で何かが変わるのかというと、そんなことはなく、今まで通り私は日々学び続けるだろう。それが正気を保つ手段なのだ。ただ、これから先、もし何かしらの理由で学ぶことができなくなったとしても、そこに何かしらの「確固たるもの」が存在しているならば、私は自分に悲観することなく、現実を受け入れることができるだろう。