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2008-06-05

俺のトラウマ開陳

http://anond.hatelabo.jp/20080604215551

それ俺。大学時代の俺。『西洋骨董洋菓子店』ってあるじゃんよしながふみ出世作。あれをさ、サークル(Notオタ系)後輩の女の子が持ってたんだよね。で、俺に貸してくれたんだ。面白いですよって。お互い漫画好きなのは分かってて、それまで本の貸し借りとかしてたわけ。だから純粋に面白い漫画として読んで欲しいって思った上でのチョイスだったんだろうってことが、今となっては分かる。実際面白かったし。しかし当時の俺は愚かだった。ゲイの出てくる漫画を読む女性イコール腐、そう思ってしまったわけだ。これが腐!噂に聞く腐!ついに獲物に巡り会った珍獣ハンターのように俺は彼女を扱った。野郎同士が絡み合う創作物が三度の飯より好みなんだと。「違いますよ、私は単に漫画が好きなだけで」と否定する彼女事実をはぐらかしてると思った。カマトトぶってると決めつけた。「またまた冗談を。で、同人誌なんかも買われるんですか?」又吉イエス先生の言う腹を切るべきとはまさにこのこと。俺は彼女の家には普段貸し借りしている漫画の他に、荒唐無稽同性愛を扱った本が山ほどあるに違いないと確信してそんな態度に出ていたのだ。彼女の態度が変わらないことに俺が飽きるまで、温厚な彼女は耐えた。

それから数年後、俺はBLと向き合っていた。きっかけは些細なことだったが、ともかく俺は俺が無知だったことに気付いた。彼女不快にさせていただろうことにも気付いて恐ろしくなった。過去の行いが取り消しになるわけでもないが、俺はせめて彼女がそうではないと否定したBLがどんなものだったのか、知っておかないといけない気になった。BL漫画を読み、BL小説を読んだ。初めの頃は頭がフットーしちゃうよぉ!な気分で書店BL本をレジの店員に差し出し、薄目を開けて読んだ。さらにBLに関する言説を読み、周辺知識としてジェンダー論やカルチュラルスタディーズに手を出し、コミケというものに行って同人誌も買ってみた。気に入った作家再販されない本はヤフオクで集めた。間違って児雷也先生の作品に手を出してしまったこともあった。今じゃBLで抜ける。猫田リコなんかいい。

そんな行を積んだけれども、腐女子とかBLとかいうものについては結局のところよく分からない。BL作品やBL言説やBLファンの中には尊敬に値するようなものもあれば、愚にもつかないものもある。好ましいものものもあれば全く受け付けないものもある。ブラックホールのようにタレントを吸い込みながら、ビッグバンのようなスピード裾野が広がっているという印象だ。

ただ、悟ったことがある。

俺は大学で一人付き合った以外、彼女がいたことがない。話題が何であれ、喋る相手の女性を引かせるかイラッとさせるかキレさせてしまうことが多すぎるせいだ。しかもナチュラルに。

学ぶべきはBLのことじゃなくて、女子とのつきあい方だった。

2007-06-18

『きんぎょ注意報』……それと自分が読んできた少女漫画について。

anond:20070613193035

 ごめんまたオタクな話だけど語らせてね。ちなみに元増田です。まずね、少女マンガについて語る前に、いいたいことを書いておきます。オタクってのは「自分の好きな分野に関して語りたくて語りたくてたまらない病」ってのがあると思うんです。もしも自分が大学にでも通ってオタクサークルで日夜少女マンガやらアニメについて語っていたらこんなにも増田で語りたい欲望というのは強くならなかったと思う。自分には語る場所がないから仕方がないから(?)増田で語っているわけです。

 さて、少女マンガについて数多くの方からの意見をいただいたわけですが、どのマンガにも興味が向いてしまって、どれから読もうか迷っています。とりあえず今は金欠なのでブックオフの100円コーナーにある本を中心に読んでいきたいと思っております(マンガ業界貢献しない「くずオタ」とはまさにワタクシのことでございます)

 そういえば昔、きんぎょ注意報ってアニメがあったよな(あの「ねんがらねんじゅうはればれっ!」ってところが頭の中を反響しています)、って思い出してマンガを探してみました。いやー、新装版が出ているはずなのにジュンク堂にすらない。だからやっぱりブックオフの100円コーナーで発見したものを購入しました。読んでみると……おもしろい!とにかくコミカルな表現に飛んでいて、男性の読むギャグマンガとはまた違った形のユーモアがうまく表現されていると思いましたね。実を言うとまだ一巻までしか読んでいないので、これから先ギャグ一辺倒で進むのか、それとも恋の話もおりまぜているのか、とかいろいろと気になります。アニメ記憶はすでに風化してしまってよく覚えていませんから、この機会にアニメも見返してみようかな、なんてことを思っています(ちなみに『姫ちゃんのリボン』もアニメをみてみようと思って近所のレンタルショップにいったんですけど、よく考えたら自分、アニメとか映画とかCDとかまったく観ない(聞かない)から、会員カードをつくってなかったんです。それでちょっとやる気がなくなってきて、まだみてませんけど、姫ちゃんのリボンってアニメおもしろいですか。かなりの話数があるので、ちょっとずつ観ていこうと思っています)。それと柊あおい耳をすませば』も読んでみました。いやー、こういう王道少女マンガ大好き。話も暗くなりすぎず、何と行っても主人公読書好き、ってのがたまらなく、いい。自分も中学時代は江戸川乱歩少年探偵シリーズやら新本格推理小説やら『フォーチュンクエスト』なんかのライトノベルやら、とにかく読み漁っていました。もちろん高校受験期に入ってもその勢いはとどまることを知らず、結局年明けて、入試の直前まで本を読んでいたような気がします。本好きの人は是非、耳をすませばを読んでほしいと思います。自分が思うに『耳をすませば』を観て軽い鬱になるいわゆる喪男の人は(自分も喪男ですが、特に鬱にはなりません)、少女マンガを読みなれていないから、だと思います。『耳をすませば』をフィクションとしてとらえられないというか……いや、それにしてもあの作品はジブリがつくっただけあって非常に完成度が高い。金欠ですけどDVDがほしくてたまりません。

 ちなみに自分はよしながふみさんのマンガは読んだことがあります。『西洋骨董洋菓子店』ってのがはじめてだったかなー。彼女はとにかく人間を描くのが上手。おかしみのある表現を織り交ぜつつ、感動する人間ドラマを描ききる彼女の画力に感嘆しました。それとエッセイマンガ『愛がなくても喰ってゆけます』ってのもおもしろかった。自分はエッセイマンガといえば吾妻ひでおさんの『失踪日記』が大好きなのですが、この『愛がなくても??』もそれに劣らずおもしろかった。ただ作者が男友達などと飯を食いに行く、ってだけのマンガなのですが、『西洋骨董??』とはまた違った魅力にあふれています。それと西炯子さんのSTAYシリーズ。個人的にはこのマンガ少女漫画王道を上手に踏襲していて、完成度が非常に高い少女マンガだと思っているのですが、それは自分の「読み」がまだ足りないのでしょうか。個性あふれる少女たちの恋物語は男の自分でさえも見ていて中学生の時のあの甘酸っぱい記憶を刺激されるようでドキドキしてきます。それにしても西炯子さんの『ひとりで生きるモン!』って4コママンガをみたときには驚いた。あんな、少女漫画的空間を作り上げている人がこんなに毒のある4コママンガを描けるとは思ってもいませんでした。

 今回は特に増田に「おすすめ少女マンガおしえてー」とかそういうことはないんですけど、みなさんも少女マンガについて思うことがあれば語ってほしいな、なーんて。憶測でものをいって申し訳ないんですけど、増田にはオタクがいっぱいいる!……と思っています。自分の好きなことについて語ることのできる、このすばらしい空間を増田民同士で共有し、さらなる「語り」の快楽へとみなさんが導かれることを願っております。ブックマークコメントとかトラックバックとかで語ることもできるんだけど、増田とか自分のダイアリーで自分の思いを吐き出すことはそれらとはまた違った魅力があると思います。ブックマークコメントトラックバック2chと同じように、人の意見に自分の意見をかぶせられる楽しさがあるのですが、伝えられる情報量が多くてきっとオタクの人は「もっとコイツに反論したいんだよ!俺の話を聞いてくれ??」ってな情報になるんでしょうか。最後はよく分からん話になりましたが、これからも少女マンガを読んでいこうと思います。いやー、それにしても『きんぎょ注意報』は絵もかわいいし、話もおもしろいし、いいマンガだぁ。

PS.今回も長文になってごめんなさい。なんで自分はこんなことを増田で書くのかといえば、増田は打てば響くからです。自分の個人的な日記では反応量というものに限界があって、さみしいからです。基本的に自分は読んでて人が楽しめる文章をかけないので自分のダイアリーには人がこないのです。そして自分は人の反応がほしい。こういう事情があって、こんな駄文悪文を増田にぶちまけてしまうのです。許してくださいm(_ _)m

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