■花火って実行側からすると大変なんだぜ？

むかし公民館で花火大会の運営をしてた。毎年、地方の花火大会を無料でやっていたから知っているのだけど、本当にしんどい。なので、それを書き込んでみる。

• 公民館でするので、花火大会の準備はそのエリアのメンバーがする。つまり、本業は圧縮される。
  • 婦人部が会社を訪問してスポンサーを募る。よって、女は大変なのである。
  • 人員は当然に子供会。夏休みが潰される。
  • トップは警察や市議会議員にペコペコする必要ある。
  • そして、当日はそのエリアのメンバーは総出で仕事をする必要がある。そのため、花火は楽しめない。
• 公民館でしたからといって、今となってはメリットがない
  • 商業地なんだけど、商店街なんて消え失せたので利益がない
  • そのエリア外の人たちからリスペクトがない。むしろ、ショボいことを馬鹿にされる。
  • 反社っぽいやつが勝手に露店するせいで、公式の売店が売れない。よって、翌年度の繰越が少なくなるというスパイラルが生まれる。
  • スタッフが恫喝される。場所の取り合いや、酔っぱらいでいざこざがある。公式車両の通行を邪険に扱う輩に睨まれるなど、なんか怖かった。
• 花火大会のあとの掃除や片付け、反省会など
  • テント場やスピーカーといった機材の片付けは、平日にすぬるため、仕事が圧迫される。辛い。
  • ゴミの処理とか。使用済みのコンドームの処理とか見たくないものなどの処理とか。露天の連中はゴミを回収する気がないらしい。真夏の清掃は生気を奪う。
  • 反省会も含めると、花火大会のあとも時間の拘束がある。しんどい。

とまあ、花火大会を無料でするというのは、今の時代は無理ですよ。かつては、花火大会をすることで公民館のメンバーが潤ったけど、もはや利益受給者がないのだからやろうと思えない。というわけで、夏の風物詩を欲すならば金を払ってくれ。貧乏人うんぬんではなく、花火大会には金と体力と気力が必要なのだ。金が無いと花火大会は実施できない。花火大会を無料で観覧させろというのは、「パンとサーカス」よろしく事業継続性に乏しいのである。

Permalink | 記事への反応(1) | 15:00

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