2022-12-23

釣果を期待してバレンタインチョコを配る

今の部署は男女比率が著しく偏っており、男性が少ない。

その上、隣席の男性上司からはかなり嫌われている。

具体的に言うと、帰社時挨拶されない、女性職員から膨大な仕事を振られて残業になりかけても見て見ぬふりをされる、などなど。

去年若い臨時職員部署の全員にチョコを配り両手で抱え切れない程のお返しを貰い次年度の業務GETしていた。下らない仕事だが、継続してボーナスが入ればデカい。

自分前例に倣うべきだと、倣わなければこのクソ狭コミュニティの中では村八分に遭うだろうというのは想像に難くなかった。

バレンタインとは謂わば職場での立ち位置の奪い合い、コネエゴ右往左往する一大イベントなのだ

ちょっと仲の良い職員には色を付けた商品を、何なら業後こそっと手渡す。

胸キュンから退いた老害達はそれだけでも色めき立つ。

だが自分は正直、今の部署未来は無いと感じている。

なので、異動前の部署突撃してバカ高いお菓子バラ撒きたい。

一部の人は私を思い出すだろう、女性職員の中で爪弾きにあいながらも「家族のようで楽しかった!」と最近見聞きした推し挨拶をそのまま流用した私を。

仕事が逼迫し上司にブチ切れ、しか本心では仲良くなりたくて趣味の話を合わせていた奇怪な言動を繰り返す私を。

ある人はお菓子を廃棄すらするだろう。

何故ならその部署エリート新人は今の部署の二十代新人と内通しており、夜な夜な呑み歩いては赤提灯の下、頬を染めている。

私はその人間関係に一石を投じるのだ。

まるで全人類を愛するが如く、博愛主義者の如く身銭を切って返報を求めないが如く、貞淑な妻の如く、三月イベントなど何も知らないかの如く、配り続けるのだ。

歴史に大した名も残しはしない、細やかな私の愛のプレゼントに一同顔を歪めるがよい。

それは慣例と自己承認欲求以外の何も無い、純粋無垢なる無関心のみで構成されているエゴ自尊心の塊である

嗚呼バレンタイン呪いあれ。

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