2019-11-19

アマゾンやべ〜

アマゾン上の問題商品中国業者「誘致」が背景に(WSJ

https://jp.wsj.com/articles/SB12339696631032474872304586014542355745616

上記WSJ記事があるんだけど、記事趣旨は、アマゾンは(amazon.cnで)中国進出してうまく行かなかったから、発想を転換して、中国人向けに商品販売するんじゃなくて、逆に、中国製品世界中(のアマゾンサイト)で販売することにしたんだって

それで、ウォルマート中間業者排除した実績があるアマゾン社員他が、アマゾンでも「中間業者を省くべきだ」ってんで、中国地場メーカー販売業者向けにセミナーを開いて勧誘

その結果、各アマゾンには、イナゴの群れのように中国業者が現れ始め、先日は、中国詐欺業者ステマレビュー問題報道され、米国でも、問題のある商品(偽物)が増えるわ、中国から輸入してアメリカ販売していた中間業者競争力を失うわで大問題に…。

で、楽天Yahoo!ショッピングみたいな国内企業ネットモールでは、国内所在がある企業個人事業者しか商売できないんだけど、アマゾン日本マーケットプレイス中国在住の業者普通に販売してる(eBayのようなCtoCサイトでは珍しくないが)。

アマゾン日本では、ステマレビュー問題も未だにあるんだろうけど、アマゾン発の今までの問題は、すべてアマゾン本体誘導方針として中国業者勧誘)して起きた問題で、問題に対する対応も甘い印象がある。

また、中国業者立場では、アマゾン日本は某アリババショッピングサイト出張所みたいな位置付けになっていて、本質的にはこちらが問題

どういうことかというと、これまでは日本中間業者中国から輸入して国内販売)が某アリババ系他のサイトからイージーに輸入して、楽天Yahoo!ショッピングアマゾン日本あたりで3〜8倍位の値付けで販売していたんだ。

ところが、中国業者メーカー販売業者)が某アリババサイトの1.3〜1.6倍くらいの値付けで参戦して、日本中間業者商品価格競争力を失うという事態が、ここ半年間くらいで急速に進行しているわけ。

一例を挙げると、日本中間業者ワイン温度計を(中国から輸入して)989円で販売していた(競合商品貝印の 非接触 タイプ1,370円他)ところが、中国業者が同じ商品を152円で扱いはじめる様な事態が、多種多様商品同時多発的に起きているような感じ。

アリババサイトでは1ドルくらいの価格から中国業者にとっては少しも痛くない(むしろ1.4倍の価格)し、中国は国際郵便法発展途上国扱いで優遇されているから、(モノによって)送料無料商品を送ってくるから、これも中国業者競争力を高めている。

日本消費者にとっては「安く買えてお得じゃね?」と感じるかも知れないけど、日本経済のことを考えると、今進行している事態は下のような構図になると思う。

ポジティブ

日本消費者中国メーカー販売業者アマゾン本体

ネガティブ

国内ネットモール国内メーカー国内ネット販売業者国内中間業者日本経済

そして、このような事態アマゾン本体の「中間業者を省くべきだ」という方針に基づいて進行している。

  • 最近「ポイント消化」で検索してもロクな商品がないのはこのせいやね 淘汰されてしまった

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