2019-07-01

辛い

先日地下街を歩いていた時に、急に知らない男性から声をかけられた。アンケートにご協力頂けませんか?とでも言われると思い身構えたが、彼曰く私の顔がとてもタイプで、さっきまで居た店で見かけた時から尾けてきていたらしい。もし時間があったらカフェで話しませんかと言われた。めちゃくちゃ困惑した。生まれてこの方ナンパなどされたことがないし自分の顔については不可よりだとはっきり認識しているので、この人についていったら間違いなくツボを買わされるなと思い、一瞬で警戒レベルが上がった。その後も男性は私の容姿やら服装やらを褒めてくれたし、誘いを断っても態度を変えることな最後まで優しく接してきた。別れ際に、なんで駄目か理由を教えてくれませんかと聞かれ、急に声かけられてちょっとうわ〜ってなっちゃったので…というぼんやりとした返答をしてしまった。帰宅後、この自分としては信じられない出来事を反芻しているうちに、もったいないことしたなという思いが湧いてきた。喪女を極めているため異性から可愛いだのなんだの言われた経験が皆無だったので、あの人を逃した今、もう二度と誰かとお付き合いするチャンスなど巡ってこないのでは?と思ったのだ。しかしだからと言ってホイホイついて行っていたらそれこそツボを買わされていたかもしれないし、最悪殺されていたかもしれない(これは少々思考が飛躍しているが)。しかし、ここでまたしかし、あの男性が本気の本気で私に声をかけてきたのであれば、申し訳ないことをしたなとも思った。こうやって知らない女性に声をかけたのは初めてだ、でもあなたに声をかけないと後悔するかもしれないと思った、それくらいあなた可愛いと思った これらの言葉が全て本当だとしたら、私は随分酷い事をした気がする。年齢も職業も嘘をついたし、彼に何故駄目なのかと聞かれた際に誠実に答えられなかった。今思い直してみると急に声をかけられて怖かったからという理由以外に、自分が気に入ってないものを褒め称える彼を信用出来なかったから、だと分かった。いや、分かっていたけど言えなかった。信用出来ないが故に、とにかく早くその場を後にしたかたからだ。私はあの男性に騙されかけたのかもしれない。からかわれていたのかもしれない。若しくは彼の語ったことは全て本心だったのかもしれない。いずれにせよ今となっては分からないし考えるだけ無駄だ。他人の心を開いて見ることなんて一生叶わないと痛感したと同時に、自分が思いの全てを開示したいと思えるような相手は一生出来ないのではないかという漠然とした不安に身を包まれしまった。

  • 客観的に見て、絶対なにかの勧誘 壺か夜の店の勧誘かしらないけど

  • 本当に本気だったら名刺渡すなり何か身分を証明したり連絡先を渡そうとするはずなので断って正解でした。ほだされなくて偉いです。

  • 警戒するに越したことない。 おだてて金に繋がるのならペラペラ戯れ言が出てくるのが詐欺師。 ただ、大概のやつは騙されないのがわかってるから、とにかく数を打つ。そうすれば、君...

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