俺は大昔にどうしても気に食わない奴がいて2chで一度だけやった。
妹と母親から携帯借りてきて飛行機ビュンビュンも組み合わせることで凄まじいペースでIDを量産できた。
10人ぐらいが俺の意見に賛成してるように見せつつ、妹の携帯を相手側の擁護者として振る舞う回線として固定して頭の悪い発言を繰り返させた。
これは本当に上手くいった。
特に後半部分、妹の携帯で行ったキチガイ擁護は完全に相手側陣営の立場を粉微塵にすることになった。
妹の携帯が意味不明な発言を繰り返すのを、他の回線で論破し、それに対して苦しい言い訳をさせるんだけどその内容が論破されることで相手側の弱みが明るみに出るような内容にした。
すると面白いことに分かりやすい餌に赤の他人が食いついてくれるのだ。
それを何度か繰り返すと、あっという間に妹の回線は叩いてもいい回線という扱いになり、それと似た発言をしている第三者までもが軽蔑の対象となっていく。
一度大きな流れが出来てしまうとこちらから特に何もしないでも、最初叩きたかった相手が頭も人格も崩壊したキチガイであることは明々白々のものと認められていき最後にはその界隈から永久追放されることになった(実際問題として本当にそいつは頭も人格も崩壊していた奴なのでこんな事せずとも時間の問題ではあったのだろうが)。
ふと思い出して感じるのは、案外皆騙されるなって事だ。
その時自分は1人だったので元々あった火種にいずれは付くような火を短時間で燃え上がらせる程度のことしか出来なかった。
だが、もしもこれを組織的に、ないしは組織的な犯行に匹敵するほどの戦力を用意して行っていれば、火のないところから煙を立てそのまま炎上させきってしまう事すら不可能ではないだろう。
最近はSNSが主流になってきているおかげで、1人の人間が簡単に世論を捏造するのは昔よりは難しくなってきたが、たった1つのスレを発端に火の手が上がるのは今でもよくあることなのだから不可能ではないだろう。
恐ろしい。
帰納法にはそういった弱点があるから演繹法でものを考えなければならない。
インターネットというのは、結局のところ、距離を無視して素早く話すだけの装置であるからして、そういうことは人間社会である限り常に可能だった。 現実っていうのは有史以来ずっ...