2017-02-03

学術論文文法

文章を書くのが好きで、小学生の頃から今に至るまで非現実的世界観短編小説を書いて遊んだエッセイを書いては懸賞に応募したりしている。

いくつか賞ももらったし、研究室先生雑誌(学術誌じゃなくて業界専門誌みたいな月刊雑誌)に寄稿するときわたし校正してあげたりしているし、

文章を組み立てることが人より多少は得意だと思っている。

けど、学術論文わたしがいままで培ってきた叙述法とはかなり違う文法の元に成り立っていた。

今、わたし理系大学4年生なので卒論執筆に忙しい。卒論の内容は、マイナーチェンジを加えて学会報に投稿するつもりだから先生もしっかり目を通してチェックしてくれる。

初稿をチェックしてもらって、返ってきた原稿アドバイスや注意点の青ペンで真っ青になっていた。

たくさん論文も読んだし、要旨のチェックのときにも確認したし、かなり論文文法は覚えてきたつもりだったんだけどなあ。

並列のときは(たとえば「赤と青と緑にそれぞれ色付けられた~」とか)英語に倣って「赤、青、および緑に色付けされた~」みたいな書き方を一律でしなきゃいけない。これはだいぶ慣れたけど、いつもそのときそのときで一番読みやすそうな、より語感のいい書き方を心がけてきたわたしにとっては抵抗感が大きいものだった。「赤、青、緑に~」はもちろんだめだし「赤と青、そして緑~」もグレーゾーン

「だった」「~で、」も「であった」「~であり、」とかに統一。一文の長さはできるだけ短く。

筆者を示す主語ほとんど登場させず、「我々はデータを~~に従って分析した」みたいなことを言うときには「データは~~に従って分析された」とかいう書き方になる。

英語的な表現が多くて、読みやすさの点で言うとあんまり読みやすくない。でも、できるだけ筆者の言いたいことをできるだけそのまま読み手解釈してもらうという意味ではこういう統一された文法が便利なのかもしれない。

まり読んでて気分がよくなる文章にはならないけれど、しかし、この文法を完全に身につけて必要ときに使えるようになったら、それはそれですごく大きな力になるだろうな、とも思った。

  • 法律学の世界だと名文家が多くて、エッセイ賞をもらったりする研究者が結構いたりするんだけど、理系の世界だとどうなんだろう。

    • 中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」は、確かエッセイスト賞をもらったと思う。ブータン探検記の方だったかな? どっちも学術論文じゃないが、被引用数は侮れないものがある。

  • この文章が学術論文の作法で書かれていれば完璧であった

  • 最近の先生は赤ペンじゃないのかな。 「理科系の作文技術」を読んで、もう一度書き直すべき。

  • 論文は文法じゃなくて中身ってブコメにもあるけど、ほんと重箱の隅をつつくような文章のお作法とか最高にくだらない 理系にありがちな「読点なに使うか問題」で言い争いになったこ...

    • ピリオドとカマぐらい、一括置換で直る問題だから、それこそどうでもいいじゃない。そこは合わせてやったらいい。文章構造はそうじゃなくて、可読性に関わってくる。だから、余計...

  • 増田で何か名乗る時はそれなりの経歴と受賞歴なんかがあると、事大主義かつ恥をかきたくないブコメが急に優しくなる。 元増田はもうその典型で、ブコメでも堂々と「稚拙」といって...

  • ブクマが多いからと言っていいエントリとは限らない。読む価値のあるエントリには無言ブクマが並ぶ気がする。という増田をどこかで見かけた気がする。(ソースが見つからなくてごめ...

    • 内容の質はともかく、小難しいテーマについて書いてるのが「良エントリ」で、ばかばかしいテーマについて書いてるのが「クソエントリ」って感じだ。これ見ると。

    • そんなのエロ記事と英語学習記事ばっかじゃん、と思ったら増田の話だった。 とりあえず元増田にとって誘い受け系のエントリはクソだということだけはわかる。

    • ブコメにあるような「コメントしないやつ=ライト層、スパム、ブクマして勉強した気になってる奴」という見方って、コメント至上主義って感じがして全然納得いかない。 そもそもコ...

    • ×良エントリ ◯意識高い系が好きそうなエントリ

    • 文字数でも比較してみてほしい。たぶん下のクソエントリ群はペラッペラだから。

    • http://anond.hatelabo.jp/20170305115905 を増田以外のホットエントリで見ると。 2017年2月コメント率の低いホットエントリ コメント率 タイトル コメント数/ブクマ数 ブクマページ 0.0% ...

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