2016-03-03

大学四年目になるが友人はいない

彼女はおろか, 友人すらいない. ここインターネット世界では特段珍しいことでもないように思えるが.

所謂コミュ力」といったものに関しては, 人並みに持ち合わせていると思う. お前はコミュ強だよなと言われたことも一度ならずある. 彼女がいないことを告げると, 驚かれたこともあった. 友人もいないとついでに口走ってしまえばどんな反応をしてくれるだろうかとも思ったが, 流石にそこまで性悪ではない.

技量ではなくモチベーション問題であることは分かりきっている. 一緒にいて楽しいと思えるような人が, まず少ない. その一握りの人間に対してすら, こちらから何かに誘うような真似は一度もしたことがない. その結果, 次第に彼らと疎遠になっていくことは言うまでもない. 誘うことで相手に何か迷惑をかけるような気分になり, 一人でいるのもそれなりに楽しいなあと思い返しては誘うことをやめる, というのが俺の人生における頻出ルーチンである.

友人がいないこと, それ自体はあまりつらくはない. 一人でいることにはもう慣れてしまった. しかし, 何かつらいことがあった際にその話をシェアできるような人がいないというのは, なかなかつらいものがある. さしてシェアしたくなるようなつらい出来事はないのだが, そのことをシェアする相手がいないという状況そのものがつらいというのは, ずいぶん倒錯した感情ではある.

「友人はいないの?」「友人とどこかに遊びに行かないの?」と親に尋ねられることは, よもや友人がいないということよりもつらいかもしれない. 友人が一人もいない根暗の子を育てたい親などいないであろう. 少し親に申し訳ない気分にもなるが, こればかりは致し方ないとも思う. 親の前では友人がいる振りをしているが, 親も子の実情には薄々感づいているであろう.

将来のビジョンが全く見えてこないのはつらい. 人付き合いの才はないのだからせめてと勉学に打ち込んだ結果, 大学での成績はそこそこ良く, 俺の誇れる唯一の部分となっている. 恐らく院進すると思う. キャリアパスは見えているのだが, 友人がいない人生というものがさして思い浮かばない. そのような人生を送る人は社会において埋没しており, だから俺の目にも見えてこない, という理屈は分かる. しかしながら, 誰にも気にされることのない人生を送ることに意味があるのか分からない. 俺が生きていようと死んでいようと他人人生にさほど影響はないと思う. 尤も, 死んだところで事態好転するとも思えないため, 自殺する気は特に起きない.

「友人がいない自分」に焦燥しているのか, 「友人がいない自分を追い詰めていく社会」に反抗したいのか, 自分でもよく分からない. そういうところも含め, 親にすら話す気の起きない気持ち悪いポエムを投下できるインターネットがあって良かった, としみじみ思う. そういう意味では, インターネットが唯一のともだち. それはそれでいいかな, という気にもなってくる.

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