2012-08-16

http://anond.hatelabo.jp/20120816132733

本職ではないけど大学心理学やったりして全くカウンセリングの知識がないわけではない。

ひとつ気になったことがあったから書く。


現状、カウンセリングというのは、言ってみれば欧米文化で生まれたものを、ほぼそのまま輸入してる状態なんだと思う。

カウンセリングもっとも基本にある「会話」は、あちらさんの文化スタイルありきで発展し、確立されてきてるんだけれど

そういう長年の研究の成果として作り上げられた、増田の言う「マニュアル的な話しやす雰囲気」ってのは、欧米ベースでまだまだローカライズされきってないんじゃって思った。

よく言われるように、日本みたいなハイコンテクスト文化と比べて、あちらさんは、会話時の雰囲気に、こっちほど細かさとか丁寧さとかが重視されないんだよな。

良くも悪くも率直だったり、暗黙の了解みたいなのがなかったり、日本人からすれば自己主張強すぎみたいなのもあったり。

昔知り合いのスペイン人が、欧米特にアメリカ人の会話はドッジボールで、日本人の会話はボーリングだって言ってたんだけどまさにそんなイメージ

会話をぶつけて戦わせるアメリカ的会話の文化と、一人が話すのを見守ってから話しだす日本的会話文化

から欧米カウンセリング研究では、クライアントカウンセラー日本人が思うような穏やかな雰囲気というよりは、ちょっとした議論みたいな感じでやってくスタイル確立されていったんだと思う。


で、そういう文化的背景では、増田が体験したような「目を見てうなずいて、共感して肯定して、質問して話させてやって」ってのはすごく効果的な方法なんだよな。

あとカウンセラーが読んでる論文とか研究というのも、心理学研究が全体的に欧米、ってかアメリカ主流だから、どうしてもあっち寄りの情報ベースになってきてしまうんだと思う。

仕事研究熱心であるほど、欧米スタイルの最新の研究結果を取り入れていく→なんとなく(日本人増田としては)コレジャナイ感 が生まれてもやもやの原因となったのかな、と思った。

教授なんて欧米研究社会のまっただ中にいる人だから日本でやっていくのに向いてないかどうかは判断しにくい。

もしそのほんわかカウンセラーに変えられないなら、現在カウンセラーと話し合ってみるのはどうだろう。

本意では無いかもだけど、こういうカウンセリングスタイルを望んでるってはっきり伝えると、よりうまくいくと思う。

記事への反応 -
  • 社会人数年目。 カウンセラーという職業について思うことあり、増田でぐちぐち。 話聞いてるだけなのに金貰いやがってと思うこともあるのだが、なかなか多忙な職業らしく 論文読ん...

    • 本職ではないけど大学で心理学やったりして全くカウンセリングの知識がないわけではない。 ひとつ気になったことがあったから書く。 現状、カウンセリングというのは、言ってみれ...

      • 元増田でっす。 なるほどなぁ、そういう背景があるのか。 確かに欧米直輸入だったら、コレジャナイ感出るかもなぁと納得してしまった。 逆に言うと、日本独自の療法が熟成されるの...

    • ☓ 意識高い奴はカウンセラーに向いてない ○ 増田がカウンセリングに向いてない これだろ。 合う合わないじゃなくて意識の高さが鼻についてるだけじゃん。エラそうにされたくな...

    • 素朴な疑問だけど 受診者が受診してるときにホンワカするっていうのは必要なことなの? 例えば良薬口に苦しっていう言葉があるし 厳しくて緊張する指導者の方が優しくて弛緩する...

      • 結局マッチョイズムが一番なんだよね、何事も 甘え批判してる人らはぬるま湯に浸かって動こうとしないダメな人

    • 元増田でっす。 なるほどなぁ、そういう背景があるのか。 確かに欧米直輸入だったら、コレジャナイ感出るかもなぁと納得してしまった。 逆に言うと、日本独自の療法が熟成されるの...

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