つい先月まででは部内の大量で複雑極まりない帳票とか伝表とかを嘱託契約の俺が中心となって部内の運用をスムーズにとりおこなってた。
帳票の取り周しなんかについては、社員よりも俺の方がずっと詳しくなっていたし、独自でエクセルマクロなんか作って、例えばデータとデータの突き合わせなんかは社員の100倍ぐらいのスピードでこなしていた。
半年前ぐらいかな、社員に「この煩雑な作業をシステム化することになったから、いろいろ協力してください」って言われて、中堅のSIerのおっさんSEとその弟子?の20代の女子のSEに事細かに自分の業務内容を伝えることになった。
週に1回ぐらい、自分が話した内容をSEが図にまとめてきて、それが正しいかどうかっていうのを3,4カ月続けて、いままで複雑に絡み合ってた業務がきれいに整理されていくのとともに、ほぼ俺の分身ともいえるこのシステムが導入されれば自分にのしかかっていた煩雑な業務も、これからはスッキリと時間に追われないでできるかな~なんて思いながら、普段の作業とは別にまとめなきゃいけないことなんかもたくさんあって仕事はハードになったけど、華奢で笑顔が可愛い女子SEとのやり取りを楽しんでいたんだよ。このプロジェクトが終わったら食事にでも誘おうかなんて思いながら。
だんだんシステム開発が終盤になった3月31日のちょうど1ヶ月前に、契約の更新無しのお知らせがきた。
契約6年目の俺を切るにあたって、上司はすっごい申し訳なさそうに会社が厳しくなったとかいろいろいってたけど、実際は今回のシステムを導入したことによって俺がいらなくなったってことだってしばらくしてから気が付いた。
俺は自分から自分の仕事を奪う仕事を自ら進んでやってたってことになる。可愛い女の子に惑わされて。まさに墓穴。
俺は社員から頼りにされていると思っていたし、自分のこと優秀だと思い込んでいて、システムが出来上がったら自分がこのシステムの面倒を見ていくのかとばっかり思ってたからショックだった。
だからといってノラリクラリしてプロジェクトの進行を遅らせるようなことできる自分じゃないし、やっぱ結局は正社員じゃなかったってことなんだろうな。ぬるま湯につかりすぎた。
とりあえず、次の仕事が決まるまでのんびり旅行でもいきたいところだけど、あの巨大システムの仕様の確認とかでちょくちょく電話かかってくるから、俺が電話に出なかったら困るだろうな~なんて思っててなかなか行けない。
34歳で転職って厳しいだろうな~。
・エクセルはマクロを使いこなせる ⇒VBAレベルなら何となくこなせるレベル ・業務系のシステム開発に携わった経験あり ⇒業務フローとかデータの紐付きとかの理解ができる ・自...
転職のときの話でも良く聞くけど、前の職場の業務に関してなんでやめた後なのにこっちが対応しないといけないの? しかもこの場合、こちらの都合でやめたわけでもないじゃん。 それ...
お疲れ様でした。 とりあえず電話に出てはだめです。 電話に出続けることであなたの重要性がいつまでたっても理解されない。 私は一回やめたけどやっぱり私がいないと回らないと再...