■地元の友人の話

今日、地元から東京にでてきた友人から相談を受けた。

彼は中卒で以降8年間土方をやってきた。

地元の中学の番長的存在で、どうしようもないヤンキーだが、

みんなから好かれる良い奴である。

3年ぶりの電話で、「渋谷にいるから出てきてくれないか」という。

私は大学進学で東京にでてきていて現在はニート、既卒で就活中である。

彼が言う。

「土方を8年間やってきた、気が付いたら23歳になった

好きなことをするには、あと2，3年しかないのではないか」

私「まあそうだな。東京出てくんの？ってか何したいの？」

彼「芸能界の仕事がしたい、一旗あげたい」

突拍子もない、身も蓋もない。そう一蹴する類の話である。

だが、私はがんばってみればいいと思った。

土方の仕事は休みは少ないものの、月に30万以上稼げたりしていたらしい。

彼は人気者である。小学生のころから背が高く、運動も勉強もできた。

中学にあがったくらいから不良みたいになってタバコを吸ったり、

学校をさぼって遊ぶようになった。

それでも、先生たちは彼を目にかけていたし、友人からの信頼を厚かった。

高校には進学せず、土方をやりながら夜の街で遊んでいた。

やっぱりちやほやされてきたんだと思う。

「今はこんな感じだけど、俺はきっとビッグになるぜ」と8年間。

今日もふらっと東京に来れば、部屋探しができると思っていたようだ。

仕事は先週辞めたといった。

8年間続けてきた仕事を辞めるというのは、考えなしのように思えるが

彼なりの覚悟があってのことだと思う。

中学を出てから曲りなりにも1カ所の職場で8年間働いてきた。

アルバイトはしたことがない。

どうすれば芸能人になれるかなんてもちろんわかっていない。

私「芸能人になるには努力も運も必要だよ。

ぶっちゃけ、可能性なんてないかもしんないけど2，3年頑張ってみればいいじゃん」

彼「…」

地元の友人たちには、東京に行きたいという意思は伝えていたようだが、

芸能界に入りたいとは伝えていないようだ。かっこ悪いから言わないでくれと言われた。

ものの2時間程度話しただけだ、アルバイトの時給や家賃の相場の話をしただけ。

それでも彼は不安を覚えていた。現実甘くねえと言った。

彼自身何がしたいとかわかっていないようだ。小学生のころ、中学生のころ、

地元でちやほやされいたことを引きづっているだけだ。

最後に彼はいった。

「成功って何だろうな」

私はいった。

「好きなことやるってことだろ」

彼は何とも言えない顔をした。

私は彼の力になりたいと思っている。

23歳で、中卒で、土方しかやったことなくて、

東京で頼りになるのもニート（私）しかいない。

自分が何をやりたいのかなんて考えたこともない。

インターネットさえもままならない。

そんな彼が「成功」するには、どんなアドバイスが必要でしょうか。

教えてください。

Permalink | 記事への反応(3) | 19:50

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