2011-08-12

人の気持ちを考える力が足りないデジタルネイティブ

Twitterで他人の動向を書くのは注意したほうがいい - ARTIFACT@ハテナ系

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20110811/twitterother

こういう指摘はTwitter以前の昔からあったと思うけど、今さら「気をつけよう」とか「今まで考えたこともなかった」っていう感覚なのが信じられない。この業界でわりと名前が知られてる人も含めて、自分の周りにも結構いる。というか、ほとんどがそう。

「誰と会った」とか「こういう話をした」っていうことがなんでプライバシーに思えないのかっていうのは、結局似たようなクラスタだけで繋がっているからなんだと思う。そういう文化を許容し合える人間とばかり繋がっているから何も違和感を感じない。デジタルネイティブからちょっと外れたところの人からすれば、無断で撮った人の写真を無断で公に晒すとかあり得ない感覚なんだけど、そういうことを疑問と思えない人間とばかり付き合っているといつの間にか麻痺して、それが当たり前になる。ストリートビューと同じ感覚。「その考え方、古いよ」って一蹴されてしまう。

数年前にあった、トップページ以外にリンクを貼るなっていう騒動にもちょっと似てる。「自分たちの常識ネット時代の常識=世の中の新しい常識」と思っている人間が多すぎる。サービスに人の気持ちを考える想像力が足りない人たちの同調圧力蔓延していることが、「非デジタルネイティブの人たち」との壁を作っているんだと思う。

(2011. 8.13 追記)

ブクマコメントに反応すると、

b:id:kana-kana_ceo 「どうして、それを公開してはならないのか、論理的な説明が必要かもしれません。」

・・・っていうけど・・・いや・・・状況にもよるけど、たぶん、公開してはいけない論理的な理由を相手に求めたり、説明の必要が出てくる時点で「ズレてる」んだと思う。おそらくデジタルネイティブじゃない大半の人は「なんとなくイヤ」ってことでしか答えられない。自分がそれで損を被るとか、都合が悪いとかじゃなくて、自分の行動を公開してもらうことにメリットを感じることができない人が世の中は大半だっていう意識が足りないと思う。「なんでここだけで共有した楽しい時間を他の人と共有する必要があるの?」って感覚が理解できないのは、デジタル云々というより、なんか根本的に論点が違う気がする。その説明が必要なら、なぜ他人の行動を公開するのかを論理的に説明する方が先になるでしょう。

自分ネットに公開されても恥ずかしくない生き方してるし、そうじゃない人とは付き合わないから問題ない」とか、そういう話じゃないんだ。世の中、普通に生きてたって自分の行動が知られると都合が悪くなる人もいるし、それを断りもなく晒されれば気持ちよくない人もいるんだって話でしょう。そこに「なんでなの?何の都合が悪いの?」とか理由を求めちゃう時点で何か大事ものが欠けてる気がするよ。

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