はてなキーワード: ITバブルとは
タイトルの通り。当時はネットで気軽に株を買えるという時代ではなかったが、バブル崩壊後の株価乱高下のさなかで、今は一時的な低迷で、日本の経済は必ず復活するから、いまの株はバーゲンセールだよ、と言われて買った。銀行株を中心に電力、電気電子産業を中心に。その後も地道に買い足していった。
しかし、電力以外は散々だった。20年間上下動を繰り返しながら、日本の株価はじりじりと落ち込んでいった。今流行のいわゆるインデックス型の投信は、当時はあったかどうかおぼえてないけど少なくともメジャーじゃなかったと思う。最初にインデックス型の投信を買ったのは2000年過ぎたくらいだったかなぁ。そのくらいから北米のインデックスファンドも買うようになったが、リーマンショックで膝が崩れ落ちた。その間地道に稼いでくれたのは電力株だが、それも2011年の原発事故で大暴落。
当時の論調は、国債を買っておけば間違いないから、国債がいいよというものだったと記憶している。いまはNISAとiDeCoでインデックス一色だね。10年後はどうなっているかな。
株なんて一時的に値を下げても、長い目で見たら上がっていくから大丈夫だよ、さあ日経平均連動型を買おう!という人は、まあこの20年間の地獄を知らないんだろう。20年だよ…その間、ITバブルなんかもあったけど、全体としては下がり続けたのだった。本当に20年インデックスの夢を信じて投資を続けられるか。増田に活きのいいことを書いている人でも、ちょっと無理だろうと思うな。
今も投資は続けていて、国内と北米と海外のインデックスファンドにそれぞれ1/3くらいつぎ込んで、あとはREITを買ったりしていて利益はちゃんと出ているんだけど、またあの20年の低迷が続いたらどうなるのかなとは漠然と恐怖を感じている。まあ20年後は完全にじいちゃんになってるわけだけど。
https://anond.hatelabo.jp/20220825233050
https://honeshabri.hatenablog.com/entry/lazy_investor
ざっとブコメを眺めてみましたが、「投資やらない」派の人の意見は(一部は)正しいです。
というわけで、主だった意見を適当にピックアップして私の意見をつけてみました。
なお、ここで言う「投資」とはいわゆる「長期・分散・積立」を前提にしています。
一般論として正しいです。
正常なリスク感覚ですし、一般的にはそう考えるべきだと思います。
ただ、「人が勧める儲け話は<だいたい>詐欺」と「人が勧める儲け話は<全て>詐欺」の間には大きな差があるので、少しでも興味があれば「これは本当か?詐欺か?」を考えると良いのかなと思います。
ある面では正しいです。
FXやデイトレードはギャンブルに極めて近いと思いますが、「長期・分散・積立」の投資をギャンブルとするのは増田には少し違和感があります。
長期投資が一般的なギャンブルやMLMなどと大きく違うのは、プラスサムゲームであるということです。
一般的なギャンブルは胴元の取り分があらかじめ控除され、残りを参加者同士が取り合うマイナスサムゲームです。
しかし、株式市場(≒資本主義経済)は過去基本的に右肩上がりで成長してきており、今後も(暴落や暴騰を繰り返しながら)概ね同じように成長していけば、その果実は参加者全員で分け合うことができます。
唯一「株式市場が今後も右肩上がりで成長する」ことには賭けているので、その点ではギャンブルと言えなくもないです。
増田は「株式市場が死んだら資本主義も死ぬので、そのときは株を持っていても現金を持っていても同じだな」と思ったので投資をすることにしました。
余裕がある人は不動産や金などの現物資産も持っていれば強いです。
なお、「なぜ儲かる話を人に教えるのか」の答えもここにあります。株式投資は参加者同士の取り合いではないので、黙って自分だけでやる必要がないためです。
(ついでに言うと原理的には参加者が増えるほどプラスが大きくなるというメリットもありますが、まあ身の回りの数人や数十人増えたところで誤差です)
なので、「絶対に減らしてはいけないお金」「すぐに使うお金」は投資に回すべきではありません。
一方で、過去の例から20年程度の運用期間があればかなりの確率で期待値はプラスになることがわかっています。
また、投資否定派の方も多くされているだろう「円預金」はそうと意識しにくいだけで「円に投資している」状態です。
円がインフレになったり円安になったりすると、「円の価値の低下」という形でその損失が表面化していきます。今の円安下で輸入品が値上がりしている状態だとイメージしやすいのではないでしょうか。
要するに、投資でも預金でもやっていることは実は同じで、自分の資産を何らかの形で運用してその利益/損失を受け取っているわけですね。
なので、「円預金でも(実質的に)損する可能性はある」という点も考慮に入れた上で「自分のお金をどこに置いてどのリスクに晒してどの程度のリターンを得るか」という考え方をしていくのがいいかなと思います。
経済にしっかりと目配りできていて素晴らしいです。増田も今は極めて不確実性の高い状況だと思います。
ここでもう一歩考えを進めると、「じゃあいつならいいのか?」ということですね。
増田は金融のプロではないので、「投資を始めるのに最適なタイミング」を判断することはできません(というか、プロでもできていません)。
また、過去のデータではITバブル崩壊やリーマンショック直前に投資を始めた人でもそのまま投資を続けていけば長期で利益が出ていたことがわかっています。
そのため、一般的には「投資の最適な開始時期は読めないので今始めるべき」と言われています。
※8/30追記:リーマンショックは2008年で「数十年」は経っていなかったため、表記を修正しました。完全に記憶違いでした。ご指摘感謝
直感的に正しいです。
例えば月1万円として年12万円、リターン3%とすれば3,600円(入金時期などの細かいことは割愛)。これだとバイトしたほうが早いですよね。
上記の例で、月1万円リターン3%/年の積立を20年続けたとしましょう。
そうすると、投資総額は合計240万円、運用益は88.3万円で元本に対する利益率は37%になります(ちなみに30年やると62%にまで膨れ上がります)。
このくらいのリターンがあればやる気も出るのではないでしょうか。
考え方として正しい…というか、ありえると思います。
なので、そのような主張をされることは全く問題ないし、そうなれば素晴らしいなと思います。
一方で、「理想状態として国に何を求めるか」と「自分が生きていくためにどう行動すべきか」はまた別だとも思います。
治安は良いほうがいいですが、「泥棒をする奴がいるのがおかしい」と言って鍵をかけない人は泥棒の餌食になってしまいます。
これは完全に正しいです。
上記の通り、投資は長期が前提であり、「投資に回せるお金」でやるべきです。
短期的には含み損を抱える可能性も高く、そのときに生活のために売却が必要になってしまうと痛すぎます。
そのため、まずは生活のためのお金を貯めることと稼ぎを増やすことに集中しましょう。投資はその後です。
別に月100円や1000円でやることを否定はしませんが(それによって情報のアンテナが高くなったりという副次効果もあるでしょうし)、生活を苦しくしてまでやるものではないです。
最後に、骨しゃぶりさんのエントリ(https://honeshabri.hatenablog.com/entry/lazy_investor)で非常に良いと思ったコメントがあったのでひとつ紹介します(別にこの方は投資否定派ではないと思いますが)。
id:securecat 行きつく先がインデックスの投信だというのに、こんなに本とか読む必要あるの?
確かに、「ネット証券に口座開いてつみたてNISAでS&P500かオールカントリーの投信買って脳死でひたすら積み立てろ」だけで積立投資を始めることはできます。
20年や30年積立を続けていると、その中では必ずリーマンショックやITバブル崩壊、コロナショックのような暴落局面が来ます。
そのとき、「これはあらかじめ想定された状況であり、むしろ購入のチャンス」として市場に残り続けられるかどうかは自身がどれだけ積立投資に確信を抱いているか次第であり、そこで効いてくるのが本などで蓄えた知識です。
一方、インフルエンサーの「ネット証券に口座開いてつみたてNISAでS&P500かオールカントリーの投信買って脳死でひたすら積み立てろ」という言葉だけを聞いてその通りに積み立ててきた人たちの中には、損失に耐えられずにせっかくの投信を売って市場から退場してしまう人たちが多く出るはずです。
2.一切投資をしなかった人
だと思っています。
つまり、本を読んで知識をつけるのは「投資を始めるため」ではなく「投資をし続けるため」です。
そして、投資に懐疑的な人は投資をやらないほうがいいと思います。懐疑的なまま始めると1ではなく3になってしまう可能性が高いので。
トラバ見ていて、氷河期世代はITバブルで今から見れば簡単なスキルで高年収だったって言うのは、株価は底値で買えば絶対儲かるってのと同じで、バカじゃねーのと思う。
じゃあ20年後から見て、今がチャンスなのって何なのさってことよね。その時代にわかるわけない。
元増田は、40代で転職面接落ちまくりで世間を恨むのなら、自分で稼ぐしかないのよ。ぬるい間接部門で十分な給与がほしいなんてのは甘えだと言われても仕方がない。
何もスキルがなければ起業はできないだろうけど、保険営業とかフルコミットの仕事はいくらでもあるんじゃないの。
誰かから給与をもらうんじゃなくて、自分で稼ぐんだよ。獲物を取れなきゃ飢えるのは当たり前だ。稼ぐ旦那を狩れなかったなら、生きる糧は自分で稼ぐしかない。
私が出勤した時、女子フリーターアルバイト(18歳)さんが、シフトリーダーに、ほにゃららとガールズバーってどう違うんですか? それって18歳でも勤められますか!? と食い気味に質問していた。
女子フリーターアルバイトさん、当店に勤め始めて一年くらい経ち、最近劇的に身なりや化粧品にお金をかけるようになってきたんだけど、コンビニのバイト代では物足りなくなってしまったんだろう。以前は手荒れ防止にニベアクリームを塗っていたのが、最近は高そうなジェルのようなものと高そうな保湿クリームを使うくらい、細々とした物にもお金をかけている。大丈夫かなこの人……と思ってたが、やっぱりそっちの方面に行ってしまうのか。
相談を受けたシフトリーダーはというと、承認欲求拗らせ系メンヘラ希望は不倫、という人(自分の行った悪事を一々人に喋らないと気がすまないタイプ)で、若い頃は当然のようにキャバでバイトをし、当然のように病み、当然のようにでっかいタトゥーをその身に入れたらしいが、いまだ人生に懲りることなく闇を突っ走り続けているようだ。まぁ、若い人にそんな相談をされたら……全力で背中を押すんだな。
個人的には、21歳の身空で中年オヤジから面と向かって「ババア」呼びをされ、ちょっと肥ればあだ名が「雌豚」になるような世界に、10代のうちから入らなくてもいいんじゃねえかなと思う。
私やシフトリーダーが若い頃は、若者はお金どころか職すら持っていなかったものの、時代はITバブルが終わるくらいの頃だったので、まだマシだったけど、今みたいなおおかたの人達がお金を持っていない時代、カモはちょっと背伸びして稼ぎたい奴らじゃん。江戸時代の花魁みたいなデススパイラルにハマるだけで終わるって。
とか思ったんだけど、真面目オブ真面目に見える私は、裏社会に片足突っ込み希望の人達には悉く好かれないので、勿論発言権もない。
やたら忙しい日だった。客足の切れ間に女子フリーターアルバイトさんに接触を試み、なんとか例の夜職バイトのことを考え直すように説得できる流れに出来ないかなと思ったけど、そんな場合ではなかった。何でこんなに人来るの今日……うんざりだ。
最近、オーナーが公私ともにとても忙しいらしく、仕事の大事な連絡すら滞りがち。また「もうお店畳みたい病」をぶり返すんじゃないかと私は危ぶんでいる。当店、結構売上が良いらしくて、お陰で私どもアルバイト達もなかなかいい時給を貰えている。オーナーが店を畳むとなれば、同条件の転職先は見つからなさそうだ。それはやだな。
オーナーがてんてこ舞い状態で、もしかすると普段オーナーがやってる業務を誰かが代行しているのかもしれないが、夕勤の私には知るよしもない。だが、ここ最近、廃棄ロスのことなど全く気にしていないかのような無茶苦茶な量の納品が続いていて、これは昼勤の意識高いパートさん達か、あるいは本部の社員(オーナーが忙しい時助っ人に来る)の仕業なのではないか? と私は想像しているのだが、真相は不明。
メディアに出て注目を集める才能と、IT産業で功績を残す才能は違うから分けて考えないとな
前者の才能はあった
ライブドア全盛期はITバブルだから堀江と同じような時流に乗った経営者はたくさんいたが
堀江の知名度がずば抜けているのはメディア映えする言動ができるという才能だろう
でも功績というと特筆すべきところはないな
特にITの分野でいえば二番煎じでほぼ全ての事業を外している、ライブドアの利益のほとんどはファイナンスだった
しいて言うならホリエモン、IT系成金社長というキャラクターを作り出したことが功績だろうな
堀江が世間の中にそういうキャラを作ったことで、ネオヒルズ族やマコなりや、胡散臭い、なんか金持ってそうな、情報商材ビジネススキームが成立したと言えるだろうから
ブロマンス? の方はもうずいぶん前に出版されたものなのでネタバレするけど、すごいBLの方は22日に出版されたばかりなので、極力ネタバレしないようにがんばる。では、ブロマンス? の方から。
同作者による小説『生誕祭』の続編。本作も『生誕祭』と同じく彰洋と麻美のダブル主人公。この二人が憧れの人・美千隆に振り回されつつ、お金儲けのためにそれぞれ奔走する。
『生誕祭』の終盤、美千隆に裏切られて復讐しようと思ったものの、けちょんけちょんに打ちのめされてしまった彰洋。だが、逃亡先の北海道まで、美千隆が探しに来てくれたことにより、懲りずに美千隆に着いていってしまった。
それから十年。彰洋は自身と美千隆しか従業員のいない小さな会社に勤めて、退屈だがそれなり楽しい雌伏のときを過ごしていた。
そんなある日、美千隆が復活を宣言する。時代はITバブル最盛期。バブル景気なんて長続きする訳がない。こんどは土地の代わりに株を転がし、大金をせしめて一抜けし、今度こそ二人で夢の王国を作るぞ! マンハッタンにでっかいビルを建ててやるのだ!
一方、やはり十年前に美千隆に切り捨てられて落ちぶれ名古屋に逃亡した麻美は、東京に舞い戻り、バーの雇われママに身をやつしていた。ところがあるとき、バーのオーナーが麻美に儲け話を持ち込んで来る。それはIT企業の若手起業家を騙して一攫千金を狙うというもので、しかもターゲットとなったIT企業をあの美千隆が狙っているというではないか。麻美は一生遊んで暮らせる金をせしめるため、美千隆に復讐するために、彰洋の元恋人である早紀を巻き込み、立ち上がるのだった。
『生誕祭』ではブロマンスというよりはポチとその飼い主みたいな関係性だった彰洋と美千隆だったけれど、今回は彰洋が成長し美千隆が少し老いたのもあって同じ夢を追う同志、ブロマンス感があった。
美千隆が過去に彰洋に言った「マンハッタンに自社ビルを建てるのが夢」「弟が欲しかった」という言葉が、彰洋をだまくらかす方便かと思いきや案外本心だったのかもしれない? と、胸が熱くなる一方で、王国のキング美千隆についに焼きが回った感じもあり……もはや自身には生き目はなく、夢は弟分の彰洋に託すのだろうか?……と、ちょっと切なくなる感じ。
最高に滾るシーンは美千隆が渾身の演技で麻美を騙す場面。麻美が金と美千隆に執着する理由は安定と愛情が欲しいからではなく、美千隆の隣で同じ夢を追いたいからだと看破してみせるところ。
結局のところ美千隆の相棒になぜ彰洋はなれて麻美にはなれないのか、それは才能の問題ではなく性別の問題でしかない。麻美にはどんなに努力しても越えられない壁を彰洋なら軽く飛び越えられる。最初から分かり切っていたが見ないふりをしてきたことを、当の憧れの人、美千隆に見破られて涙を流す麻美。実にエモい。引き立つブロマンス!! そう、私ら女にはどんなに願っても届かない夢ですな!
でも最終勝者は少年の心をいつまでも喪わないおっさんズではなく、現実的堅実的に復讐計画を練り実行に移した早紀だったというのが痛快だった。愛よりも友情よりも堅実。金に溺れた詐欺師どもより研ぎ澄まされたハンターが最強だなんて、かっこよすぎる……。
国外逃亡する羽目になった彰洋と美千隆がこてんぱんに打ちのめされてだめだめなコンビに成り下がるというオチまで着いて、憧れのブロマンスに泥を塗りたくる黒い快感に目覚めてしまった。
数多のBLの中でもかなり人気のあるタイトル。エロエロだけどストーリーに骨があって絵もすごく綺麗。少女漫画のようなキャラとストーリーが人気な商業BLのなかでは、異色かなぁ。
バーでピアノを弾いて暮らしているマレーネと、マレーネのピアノを聴きに通うリリーは両片想い。だがいくらマレーネがアプローチしてもリリーは応じてはくれない。それは二人が男同士だからというより、リリーの正体が人狼だからなのだった。
リリーが突然発情期に入ったところにマレーネが居合わせたのが縁で、二人は結ばれることになった。ところがマレーネは、実は人狼を迫害するマフィア・ガーランド一家の跡取り息子ヨシュ・ガーランドだった。
マレーネがリリーと急接近したころ、ガーランド一家の当主は人狼殲滅に狂い、唯一の血縁者である孫のヨシュを呼び戻す。かくしてマレーネはガーランドと人狼の抗争に不本意ながら巻き込まれることになった。
一方、人狼の側では、ガーランドとの抗争が70年前に起きた人狼大虐殺事件のような惨事の引き金になることが危惧されていた。抗争の激化から、ついに群れのリーダーであるキーファーは、ガーランド解体作戦を決行すると宣言する。そして、ガーランド幹部暗殺部隊のメンバーとして、リリーことコヨーテも指名された。コヨーテに割り当てられたターゲットは、ガーランド一家の跡取りヨシュ・ガーランドだった。
す、すごいものを読んでしまった……! というのが、4巻を読んで最初に思ったこと。正直、3巻までは普通に面白い映画みたいな話だなぁと思ったくらいだったけど、BLでここまで描くの!? 描かせてもらえるの!? と驚いた。まあ、これほどの画力と漫画構成力をもった作家だからこれが許されるんだろうなとは思う。
BLなのでラブとエロは盛りだくさんだけれど、隙あらば骨太の物語描写をしてしまうのがすごい。逆にいえば、BLってストーリーを台無しにしてでもラブ描けエロをかけっていうジャンルなんだろうな……。
人狼とガーランドの抗争の歴史と背景がちゃんと描かれている。そのことに驚きというか、一般ジャンルの漫画ではむしろそれが普通なのかもだが、よく描いたよなぁ。
今回はメインカプのマレーネとリリーだけでなく、アレンやキーファーなど脇役キャラの活躍や人物描写も豊富で良かった。ドミニクがいいキャラしていてかなり好き。
BLにはあまり出てこないし、これまでの座裏屋先生の漫画にはほぼ出て来なかった女性キャラがけっこうなインパクトを持って登場するのがいい。ミミちゃん! 私の推しのミミちゃん!!
猛烈に続きが気になるところで終わってしまったが、たぶん、5巻が出るのは1年後くらいだ。それまで頑張って生きねば……。
座裏屋先生の『シャングリラの鳥』もなかなか気になる展開なので、続きが待ち遠しい。すげえ連載を2本同時進行している座裏屋先生すごすぎる。
実体経済ガーってよく聞くけど、昔から、儲かる人は儲かるし、貧乏人は貧乏人なんだよね。実際、日経新聞に「3社に1社が今期上方修正 上場企業、回復早まる」なんて記事も出てるし。
朝鮮戦争特需でも高度経済成長期でも日雇い、ホームレス (乞食、ルンペン) はいたし、バブル期も、ITバブル期も、それを実感できない人はたくさんいたわけで。「みんな」の家計が好転するなんてことは、これまでもなかったと思うよ。
「私が実感できないから実体経済と乖離している!」というのはちょっとねぇ。昔は、それを「ヨソはヨソ」で受容できていたのが、今は日本のお金持ちとも、世界の首脳ともSNSで対等に会話できちゃう (少なくとも一方的に言及できる) 時代だから、我慢できないのかな。
その昔、主人公って言ったらクールで、女もツンツンしていてその女をクール男が落としてゆくという物が多かったが、それはそれで男の憧れだった。しかしそれは男像という憧れであって、状態に対してではなかった。バブルを消化して’00年を超えると男像は急速に求められなくなり、受け身の少年に対して少女が舞い込んでくるというご都合が受けいれられるようになった。つまり理想像から状況・利得へと変化していった。この変化はITバブルも崩壊し、美学から金への渇望がより強まったかからではないかと考えている。ストイックなかっこよさやクールで超人的な主人公は等身大ではなく、だめな自分と日本を重ねて、だめでもいいから女の子ください、という即物性へとシフトした。
このオタク文脈のなかで、そんな夢のある話なんてあるわけ無いでしょ、というシリアスうつ病患者の庵野はシンジなどでオタクに釘を差しつつ自虐したが、今日の『天気の子』まで受け身の男子が女子にちやほやされる系列は人気のままだ。いいか悪いかと言われたら欲求と需要の問題なので多分なくならない。そういう夢を全年齢の男が見てしまう。『君の膵臓を食べたい』などは少女の設定が守ってあげたい設定で、しかも少女からグイグイ来るホステスパターンだった。いくらなんでもやりすぎだろうと思っていたら普通に受け入れられていて 草 失笑せざるを得なかった。
個人的に恋愛エンタメは駆け引きと甘苦く悲しい感じでもいいと思うが、どうも女が転がり込んできてイチャラブになるのが素早く売れる秘訣らしい。鮭が自動的に川に戻るがごとしである。鮭は勝手にイクラを腹に抱えて食べられるために戻ってくるのだ。別段フェミは応援しないが、我ながら男のだらしなさがよく出ているとは言える。