はてなキーワード: 資産効果とは
>失業不安を抱えた国民は散在よりむしろ貯蓄する。インフレ期待で消費というのは将来ずっと金に困らない人の発想。
インフレ期待が高まって失業不安が増えるわけではないのでそもそも変な話なのだが、インフレ期待で消費というのはかなり多くの人に成り立つ。
インフレ期待の上昇が消費に繋がるメカニズムを「将来値上がりしそうだから、今のうちにものを買おう」というようなものと捉えると上記のような誤解をしてしまいがちなので、
「インフレ期待が高まれば、貯蓄した場合の実質的な期待リターンが減る。つまり、貯蓄のメリットが小さくなる」というように捉えるようにした方が良い。
可処分所得は、消費に回すか貯蓄に回すかしかないので、貯蓄のメリットが小さくなれば、消費に回す分が増加することになる。(もちろん、厳密には所得効果と代替効果と資産効果の比較が必要だけど。)
これは、失業不安を抱えた人であっても何ら変わらない。そういった人は、もともと貯蓄に回す分が多いかもしれないが、それでもインフレ期待が高まれば貯蓄のメリットが減るので、貯蓄に回す分を少なくして消費を増やす。