>失業不安を抱えた国民は散在よりむしろ貯蓄する。インフレ期待で消費というのは将来ずっと金に困らない人の発想。
インフレ期待が高まって失業不安が増えるわけではないのでそもそも変な話なのだが、インフレ期待で消費というのはかなり多くの人に成り立つ。
インフレ期待の上昇が消費に繋がるメカニズムを「将来値上がりしそうだから、今のうちにものを買おう」というようなものと捉えると上記のような誤解をしてしまいがちなので、
「インフレ期待が高まれば、貯蓄した場合の実質的な期待リターンが減る。つまり、貯蓄のメリットが小さくなる」というように捉えるようにした方が良い。
可処分所得は、消費に回すか貯蓄に回すかしかないので、貯蓄のメリットが小さくなれば、消費に回す分が増加することになる。(もちろん、厳密には所得効果と代替効果と資産効果の比較が必要だけど。)
これは、失業不安を抱えた人であっても何ら変わらない。そういった人は、もともと貯蓄に回す分が多いかもしれないが、それでもインフレ期待が高まれば貯蓄のメリットが減るので、貯蓄に回す分を少なくして消費を増やす。
経済学にはとんと疎い素人だけど、最近はてな界隈で盛り上がっているリフレ論争はなかなか面白い。 難しいところはぜんぜん判らないし、いくつか論点があるような気がするけど、要...
>みんなに将来的にインフレになると予想させればお金が廻るようになる 第一にここが不確定。 失業不安を抱えた国民は散在よりむしろ貯蓄する。インフレ期待で消費というのは将来...
>失業不安を抱えた国民は散在よりむしろ貯蓄する。インフレ期待で消費というのは将来ずっと金に困らない人の発想。 インフレ期待が高まって失業不安が増えるわけではないので、...
日本経済って世界的に見て舵取り難しいの?
経済学の前提ってあくまでも欧米社会が基準だからなぁ。 日本にうまく当てはまらないこともあるだろうね。
>物価が上がっても賃金に反映されるとは限らない。アメリカでは企業の利益を再配分する >組合メカニズムが働くけど、日本では働かない。 これほんと?アメリカでも労組はかなり...
そう、だからこそクルーグマンは労働運動の活性化を主張してるんだよ。
労組が弱体化すると従来の経済政策は効かないのかもしれないな。 スティグリッツによると、アメリカでもインフレ時に世帯所得の中央値は減少したらしい。 つまり金をジャブジャブに...
リフレ派が根拠とするフィリップス曲線にはもともと労使交渉が織り込まれているからね。 http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~morisaki/002economics/econ17.htm 労使交渉がなくなったらうまくいかないのは...
労使交渉によってもフィリップス曲線(インフレと失業率のトレードオフ関係)が説明できるだけで、労使交渉だけがフィリップス曲線を成り立たせているわけではない。 労使交渉がな...