はてなキーワード: 第三高等学校とは
「本来東大に受かる能力のある人が東大に行けないというだけで社会的損失」という理屈がわからん。優秀な人を東大に一極集中させる利点は何? きみの理屈で行くと、東大に受かる能力のある人が京大に行くのも他大医学部に行くのも外国の大学に行くのも社会的損失ということになる。
きみの望む社会では、東京が首都直下地震や富士山噴火で壊滅したら日本は優秀層をみんな失って終了だ。その意味で、優秀な人は日本各地に散在しているほうがいい。
米国でも英国でも中国でもフランスでも優秀な人は複数の高等教育機関に分散している。優秀な頭脳は社会全体の財産になるから、一つの教育機関や一つの都市に独占させるのではなく、あちこちにバックアップを置くのが望ましい。明治期の日本人はそこをよく考えていた。たとえば旧制第一高等学校自体は東京にあっても医学部は千葉にあった。第三高等学校自体は京都にあっても医学部は岡山にあった。各地の帝大に入学できる優秀な学生の教育機関は、札幌から台北まで、仙台から京城まで、広範囲に散在していた。