2024-09-21

アリナミンAがADHD効果がある可能性について

アリナミンA はフルスルチアミン(VB1誘導体)を含有するビタミン剤である

山下氏(1993)のラットを用いた実験によると(詳細は以下の引用)、チアミンビタミンB1)のみを投与では、線条体でのドパミンを誘発しないが、TTP(チアミンリン酸)およびTDP(チアミンリン酸)の投与時にではドパミンの分泌を示唆したとしている。

注意してほしいのは、チアミンビタミンB1)そのものでは効果はなさそうである

TMP(チアミンリン酸)およびチアミンとは対照的に、TTP(チアミンリン酸)およびTDP(チアミンリン酸)が神経終末からDA放出において特定役割を果たす可能性があることを示唆している。

The effects of thiamin and its phosphate esters on dopamine release in the rat striatum (yamashita 1993)

チアミンリン酸エステルであるチアミンリン酸チアミンリン酸線条体 への投与が線条体ドパミン分泌を示唆する報告があり、

そのため、筑波大学がフルスルチアミンについてドパミンの分泌や意欲についてどのドパミン受容体関係があるかを実験した。

フルスルチアミン前頭前皮質ドーパミン放出量を高め、ドーパミン D1 受容体を介して自発 行動を高めることを明確に示します。

身体活動性を高めるフルスルチアミン(ビタミン B1誘導体)の中枢刺激効果を確認 筑波大学平成30年7月

アリナミンA に含まれるフルスルチアミン前頭前皮質ドパミン放出を高め、ドパミンD1受容体を介して意欲の向上に寄与することがラットレベル実験で明らかになった。

あくまでもラットレベル実験であるが、前頭前皮質ドパミン放出ADHD対する効果可能性を示唆している。今後この分野の研究が進むことを期待している。

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