2024-04-08

今回のこのキリスト、なんと抽選で1000名にプレゼントいたします!

20XX年。

キリスト本人の細胞発見されたこから、この計画が立ち上がった。

今の世界キリストを復活させて、再降臨させよう。

そのような重大な計画は国が主導となって動き、キリスト復活の話はオカルトではなくもはや全国民が知っていることになっていた。

クローンとしてではあるけど…とうとう蘇る!

世界中が熱狂の渦に包まれ、その日をまだかまだかと待ちわびる。

研究は順調で、予定通りに行くはずだった。

ある一点を覗いては。

研究

あれ? あのさぁ、ここの数字おかしくないか

え? あっ、あーっそーーっすねぇ……でももう動いちゃってますし、大丈夫ですよ。

大丈夫って、お前……そもそも何の数字だそれ

これはですね……あっ……ああっっ!!

ど、どうしたぁ!?

だって、これは――


当然、復活するのは一人のキリストだ。

キリストが観衆の前に現れると、怒号のような歓声が沸き上がった。

しかし次第に「え?」「え?」といった声が至る所で聞こえはじめ、原因は最初キリストの後方。

次々から次々にキリストが歩いて現れたのだ。

研究

まり……当然一人だけのつもりだったのが、なぜか数字を間違えてしまったと……

……はい。そう…です…。

……何人できた? 

はい

何人のキリストが生まれたかって聞いてんだよ!!

す、…いっ、いち…まん…にん…です。

こうして現代には1万人のキリスト誕生し、流石にうちではさばき切れないと売り出し、捨てたり、視聴者プレゼントにするなどして何とかキリストの数を減らしていこうと努力した。

結果、今では多くの家にキリストがいる。本物のキリストが。

しかしそれでも同居人はそれほど幸せには思わなかった。

どうせ出歩けば、その辺でもキリスト出会えるのだから

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