2024-02-09

「疲れないでね」

鹿児島県に住んでんだけど、やっぱけっこう方言がハバをきかせているわけです

俺は一応鹿児島まれ鹿児島育ちなんだけど、地元ではない部分の鹿児島に住んでいるということもあり、時々「何言ってんだ?コイツ……」となることがある

そういう、初見でわかんなかったフレーズひとつに「だれんごとな」というのがあって、シチュエーションとしては、俺がバリバリ残業しているところに上司がやってきて、そう言って帰っていった

だれんごとな?誰ん事な?誰のことってこと?何が?

いや違う、「だれん」は「疲れる」の意味の「だれる」の否定系で、「ごとな」はわりとそのまま「ことだ」みたいな意味

まり、「疲れないことだ・疲れないように」というような感じに訳される

頑張りすぎんなよ、倒れんなよ、体を労われよ、とそういう感じのニュアンスなんだろう、サンキュー上司

と思うころにはもう上司は後ろ姿になっていた

で、俺はこの「だれんごとな」をひとつイディオムだと思ってたんですよ おはようとかさようならみたいな、語の意味がどうこうじゃない、あいつのようなものなのだ

しかしこの前みたんだ 激務部署の人に「疲れないでね〜」と声をかけているのを

だれんごとな、じゃん

まり、疲れないでね、という意味で言ってんだよ「だれんごとな」はさ

よく考えると、ほかの上司ときどき「あまり疲れないようにしてください」的なことを言っていることが思い出されてくる

この「疲れないでね」という言い回しは、ヨソではしないと思うんですよね

「根つめすぎないようにね」「頑張りすぎんなよ」「体に気をつけて」 この辺の表現はするけど、「疲れないようにね」とは言わない

俺の地元でも言わなかった

これは鹿児島の、さらにいえば今俺が住んでるあたりの、特有表現なんじゃないか?と思うわけですよ

意味はわかるけど、その言い方はしねえなあ、と思うような言い回しが、ナチュラルに周りでなされている

これは興奮するよなあ

しかも、単語レベルじゃなくて、考え方っつうかさ、言葉の使い方みたいなところなわけですよ

大変よろしいと思います

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