2024-01-30

人生で初めて買った漫画

それが「砂時計」だった。

小学校3年生だったと思う。

近所の本屋10巻、まとめて買った。

1月だった。お正月に貰ったお年玉をすぐ使ったのを覚えている。

一気に10冊も漫画を買うなんて、大人になった気分だった。

母が観ていたドラマ「砂時計」に幼いながらも感動し、原作があることを知って、父に本屋へ連れてってとせがんだ。

あの日自分で選んだ10冊をレジに持って行ったあのドキドキは、もうずっと忘れられない。

小学生には難しい内容もあったけれど、この漫画が私の世界を広げてくれた。

砂時計では主人公・杏の年齢が章のタイトルになっていて、自分がその歳になる度に読み返したりした。

中学生の杏、高校生の杏、短大生になってOLになって… 日常を過ごすなかでも、ふと思い出していた。あーいま、あの頃の杏と同じ歳なんだな、とか。めちゃくちゃバイブルです。

恋愛というより、人間の弱さと優しさを描いた漫画だった。いまも心の支えになっている台詞ばかりだ。

しゃんとせえっておばあちゃんが言うんだよ。がんばれ、を受け入れる話なんだよ。

先生漫画で杏や椎香ちゃんが救い上げられたように、

先生の近くの誰かの心配不安が、間に合ってほしかった。

今日はたくさんのことを考えた。

私も、もう最終話の杏と同じくらいの歳になった。

これからも読み続けます

素敵な漫画を、ありがとうございました。

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