田舎の中学校でいじめを受けていた。卓球部内のイジメだからスクールカースト底辺中の底辺だ。中心人物はS君で、彼の存在が嫌になって部活には行けず、かといって田舎なので学校の他に行くあてもなく、ただ図書室でぼんやり時間を過ごしていた。
やがて遠くの優秀な高校を受験して学校で一人だけ合格した。僕が都内のA高校に合格したことを知ったS君は能面の様な顔をしていたことを思い出した。
クソみたいな中学校に別れを告げ、片道2時間かけて高校に通った日々は忙しくも素晴らしかった。高校時代も卓球部だったが、変な人しかいなくてとても楽しかった。それなりに努力をして国立の医学部に進学し、数少ない地元の友人と参加した成人式でS君と再開した。
S君は地元の偏差値の低い私立高校からよく分からない長い名前の大学に進んでいた。よく分からない髪型で要領を得ない話をしていて、彼とは住む世界が変わったことを認識できた。あれほど虐めてきた彼がいなかったらあの高校には行けなかったかもしれない。けれど決して彼に感謝をするつもりはないし、時々思い出しては早く◯ねばいいと思ってる。
妄想で復讐するの虚しいからやめな 現実見ろよ
俺は信じるよ。 S君、苦しんで◯ねばいいね。