誰かに
と聞かれるたびに言いたいことなのだが、この社会に生きている人間というのはみんな、一生のうち何回かもしくは何百万回かは他人に後ろ指をさされるものだ。それを『同性愛系だからとかオタク系だから後ろ指刺される』と言ってとがめたりはしない。
しかし、恨んだことはある。
言うととんでもないことになるから誰も言わないけど、私は純粋な異性愛者ではなく元同性愛者だから、その意味でLGBT問題は当事者だから言う。
いつまで時に反社会的なアプローチにまで手を出してまで「マイノリティがマジョリティをぶん殴り続ける」ことを繰り返さなければならない?恥ずかしくて仕方がない。昔は家父長制の時代で、LGBT当事者はあからさまにその社会常識を疑ったから社会からナメられ続けた。絶対あのようにやられてはいけなかったのに……。これからはマイノリティも自負心を持ってマジョリティと対等に手を取り合い、社会的同胞としてやっていけばいいのではないだろうか。
反日分子だとか社不分子だとかそんなことを言う人たち、いい加減にしてほしい。
昭和や平成の時代に一部の同じ同性愛系が不良や反社分子になってマジョリティを敵に回した時、私たちのようなまっとうなLGBT当事者はとてもつらかった。その分、今マイノリティとマジョリティの雪解けを進めてくれている今の社会には感謝している。