よく二次小説への暴言や、絵描きに対しての立場の弱さが話題になる。最近自分のツイッターホームでも愚痴が盛り上がっている。
やはり漫画や絵の方が間口が広く、好む人も多いらしい。それは私も文字書きの一人として感じている。
けれども、私は逆なのだ。小説しか読めず、まず漫画の同人誌は買わない。ピクシブでも、小説は三桁ブックマークしているジャンルでも、絵や漫画のブックマークは10くらいしか無いことが普通だ。
その原因の一つに、絵の癖がある。作者が描いている内に、「Aくんは色っぽいから、腰ももっとくびれを作って、唇もぽってりさせて、目はきらきらさせて……」と色々主観が付け加えられ、私が自分の脳内で描いていたAくんと大きく乖離していく。その世界観が嵌まれば、それこそ世界に一つだけのAくんなるのだろうが、まず嵌まらない。絵柄一つでそうなる。
文章だと脳内で映像を脳内で構築することができるので、このずれは文章の中で徹底的なキャラ崩壊が起きない限り起こらない。なので、私にとっては文章の方が親しみやすい。