・子供の頃、皆と仲良くしたいと思っていた。
・しかしできなかった。仲良くしてもらえなかった。
・何か嫌われる要素が自分にあるのだと思った。自分を責めた。気が利かないところが嫌われるのだろうか?
・大人に受けはよかった。かわいがってもらった。
・年下には慕われた。
・歳の離れた年上にも可愛がってもらえた。
・ただ、同い年か一つ二つ上の人たちとは基本的に、仲良くなれなかった。
・例外的に仲良くしてもらえた人たちもいたが、彼らは優しい人たちだった。
・女の子にはどちらかといえば仲良くしてもらえたと思う。
・小学生の頃、クラスの女子たちが大挙してわが家へ突然遊びに来たことがあった。母親が歓迎してもてなしてくれたが、自分は照れてなかなか出てこられなかった。何ゆえだったのかは今でもわからない。
・40代の後半になって大学時代の部活仲間と会う機会があって感じたのは、仲良くしてもらえなかった男たちはどうやら自分を脅威に感じていたらしきこと、嫉視されていたらしいことであった。
・勉強も運動も嫌いではなかったし、たいていのことは人並み以上にできた。
・年上世代にも実は陰で評価されていたようで、自身はそのことを知らなかったのだが、同学年の男たちにはそこも妬みの種になっていたらしいことがわかった。
・勉強や運動面はともかく、人間関係に自信がなくて、自分には何か大切な何かが欠けているのだと思い込んでいた。自分には認識できていない大きな欠点があるのだと思っていた。それが気後れとなっていた。
・人生には、こういうことがあるのだ。
・だから何が言いたいかというと、友達がいなくて少なくて悩んでいる人がいるとしたら、それは、実は気に止むことは一切なくて、付き合う人を変えればいい、生きる場所を変えればいいだけということが実際にあるのだ、ということを伝えたくてこんなことを書いてみた。