AIの教師データとして踏み台にされたクリエイター達になんらかの利益が還元されないのは不公平だ!という意見がAIイラスト反対派の主軸となっている。この意見自体は理解できる。教師データがなければ、美麗で細部まで描き込まれた画像をあっという間に作り出すことなど不可能だし、使われた絵師たちの時間と労力を考えれば、ある意味当然だ。ただ、実質的な還元を可能にするには、現在の資本主義に基づいて個人的なデータの扱いは見直されるべきでもある。無断に使われた個々人のデータがなければこの技術は実現しなかったのだから、データを資本にして許可がなくてもAIに使用されたら還元される仕組みでも作るべきだ。これが実現できなくてもAIは進歩していくだろうが、学習源として使用されるデータにはどこまで著作権が適用されるのかといった法整備はまだまだ先だろう。個人的には還元されるなら還元されて欲しい派である。