これは硬水+あまり鮮度の高くない食材を使わざるを得ない環境から出発したことが大きいと考えられる。
加えて、ヨーロッパ土着の食材の入手難易度の高さもある(エシャロットとかポロネギとかそこらへんのスーパーに売ってないんよ)。
ともかく鮮度や水に頼らず、食材の一番美味しいところをしっかり引き出す、技法の塊みたいな料理だと思わされることが多い。
切り方・焼き方・茹で方・煮込み方・ソース全てがそう。
まあだから習得すれば和食はもちろんイタリアンも中華もエスニックも難なくこなす、高度なスキルが身につくとは思う。
とはいえ、そこまで入れあげるほどのコストはなかなか掛けられないわけで。
そんな風に思っていた所に見つけたのが、フレンチの名料理人である三國清三氏のyoutubeチャンネルだった。
日本だとレストランくらいでしかお目にかからないような料理の作り方を、家庭向けにハードルを下げたレシピで紹介している。
とはいえ見つけた当時の自分はガチ料理初心者だったので、これでも「やっぱフレンチってめんどくせーなー」としか思わなかった。
それがようやく初心者から初級者くらいになって見直した今は「まあなんとか作れるかな、てかこれ美味しそうだから今度の夕食に作るか」くらいには思えるようになった。
ということは、料理のド素人以外、日本人だったら誰でも作れるレベルに合わせてフレンチを紹介してきたってこと?それは凄い!と今なら感じる。