帰宅して酒を煽っている。
いつも俺は酒を飲むために生きてるんじゃないのかと悩むが飲むとどうでもよくなる。
酒はいい。誰にも犯されない。酒を楽しむときに他人への慮りや性的消費やポリコレを考える必要がない。サステナビリィも考えずにすむからチョコレートなどよりずっといい。ああでもチョコアンパンには酒が入っていたか。あれもいい。
酒を飲む俺は誰にも攻撃されない。俺のことを思う風に振舞う自己中心的な他人をコントロールしたいやつらにはそれがどうしたの一言ですむ。彼らに俺も酒も変えられない。
酒を飲むとき、俺は他人に無害で、他人から害を与えられない存在になれる。
酒は俺のシェルターだ。社会の摩擦に毎日傷つく俺の心が一時安静に落ち着き傷を癒せる治療室。瞑想より高尚な魂の休息法。
酒は俺の心を洗い、酒を使って俺を落としめようとする下卑たやつらをあぶりだしてくれる。
俺の酒に文句をつけるな。いやつけろ。俺は俺の憩いを代替案もなくぶっつぶそうとしてくるやつらを忘れず値踏みしている。
俺を酒から救いたいならば、今すぐ愚民どもに暖かさを授け地球を破壊しろ。
俺を含めた世の人間のあまりの醜悪さに心は疲弊しきっている。酒でまどろみを買わなければならない。
眠らない心はつかれきってしまう。目をふさぎ眠らなければならないんだ。