2022-10-12

人間意識のどこかに、「最下層がいないと困る」という思いが潜んでいる。

米国でもインドでも、第二次世界大戦下のドイツでも、最下層のカースト集団こそが、社会を見舞う災難の責任を一手に引き受けるスケープゴート役割を果たし、社会構造上の問題から人の注意をそらす役割果たしてきた。

そしてどのカースト所属していても、多くの人は別のカーストより上にいることに誇りと安心見出ししまうし、その階層の中での最下位にはなりたくないという思いから、ヒエラルキー内でも仲間を階層化し始めてしまう。

このようにカーストというものは、支配階層と隷属階層の間だけの話ではなく、あらゆる階層所属する普通の人の心の中に形成され、維持し続けられているのだ。

さらにタチの悪いのが、このプログラムが我々の無意識領域インストールされてしまっていることだろう。

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