日本軍はここに気付いてなかったというのは読んだことがある。
違うぞ
海軍へ主に所属していた航空戦力はしっかりとその効果が認識されていたんだ(当時、空軍という概念は存在しない)
しかし当時の日本帝国軍は陸軍と海軍の主導権争いがあって、海軍の有用性をアピールするための象徴が必要だったんだよ
海軍の象徴は航空機ではなく軍艦であるべきという考え方で採択されたものであり、海軍内で航空戦力の効果を高く評価していた人たちは当然ながら戦艦大和構想へ難色を示していた
陸軍は主導権争いの兼ね合いで反対しては居たものの、陸軍の上陸作戦時に艦砲射撃による支援は当時非常に大事だったので戦艦大和が全面的に無用の長物とは言いにくかった
当時の航空戦力は各国がその効果を高く評価していたものの、今まで無い新兵器を作戦・戦術・戦略レベルへ昇華し、それを軍隊・群体として運用できる人材を育て、実行するまでが非常に困難だったんだ
そして日本がその下地を作り上げ、アメリカが完成させたんだぞ