2022-07-14

芸能界の穴がうまる速さが怖い

CMミュージカル風の女性の声が聞こえてきて、あ!って思ってからすぐに心が暗くなった。

さやかちゃんの声に聞こえた気がしたけど全然別人で、それに気がついてからそうだ、亡くなったんだって思い出して悲しくなった。

なんだろう。たしかに悲しい最期だったのかもしれないけど、そんなに消しゴムで消したあとさえ残らないくらいにきれいになくなっちゃうのかな。

なんというか、そこに空いてしまった穴を感じながら生きていたいのに、その穴すら最初からなかったみたいなテレビ空気がとても怖い。

別になくなった人に限らない話で、人間記憶力なんてそれくらいいい加減なものなんだなって思いながらも、でも、やっぱり自分応援していた人がそうなるのは率直に寂しい。

昔のアニメ声優が変わったところで、今のアニメ声優違和感しかないのと同じで、自分の中ではアナはずっとさやかちゃんなのだと思う。

それをなかったことのように一気に塗り替えようとするその力そのものが怖い。

時代を築いた人でさえそうなのに、誰にも知られないような自分なんてどれだけ早く人の記憶から消えていってしまうのだろう。

便利なのはかまわない。もう不便には戻れない。

でも、もうちょっと、そこにあいしまった穴の余韻を感じられる世の中がいいな。

わたしが消えてしまったときの穴の余韻を感じてくれる世の中であって欲しい。

  • 芸能界だけじゃなく一般企業の職場でも穴が埋まるのなんてすぐだよ。 空いた穴として埋まらず寂しがってくれるのは家族、友人、配偶者だけ。 だからみんな自分の居場所を求めて人と...

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